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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第27話 有栖家、翠屋に行く
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「おい」

俺はバカの肩を掴み後ろにおもいっきり引っ張ると同時に、足を引っ掻けてバカを転ばした。

「うおっ!?」

驚きながらもバカは勢いよく転んだ。

「「「レイ!!」」」
「悪かったな遅くなって」
「さて、お前らも帰るんだな」

桐谷が残り二人の肩を掴んでおもいっきり握った。

「「イタイ、イタイ、イタイ、イタイ!!」」

「で、どうするんだ?」
「分かった、分かったからやめてくれよ加藤君」
「僕も帰るから………」

情けない声でそんなことを言う、残りの男子二人。

「だったら早く消えろ。またこの三人に手をだしたら………」
「「二度としません!!」」

そう言い残して二人はダッシュで帰っていった。



「何をするんだい?有栖君?」
「俺の家族に手を出そうとするバカをこらしめようと」
「家族?でもこの子達ってマテリアルの子達じゃないか」
「マテリアル?なに言ってんだ?」

チンクには気づかなかったくせに。
なのは逹に似てたからか?

「………そうか、君は知らなかったな。まぁいい、彼女達には詳しく聞きたいことがあるんだ」

真面目な顔をしてそんなことを言う。
こいつ、なにげに考えてるんだな………

「だったら何故遊びにいこうになるんだ?」

よし、やっぱりぶち殺そう!!

「零治君、もういいから早くいこう。遅くなっちゃうよ」

なのは達もいつの間にかこっちに来ており、俺に言った。
いつの間にか16時半を回っていた。

「そうだな、さっさと行かないと遅くなるか。じゃあ行くか」

バカを無視して、俺達は校門を通りすぎる。

「ま、待てよ!話は………」

「あんたは大人しく眠ってなさい!!」

加奈がジャンプして足を空に高々と上げた。

「あっピンク」

帰り際の男子が止まって眺めながら呟いた。
たがそれは一瞬のこと。

「死にさらせ!!」

そのまま加奈は上げた足を斧のようにバカの頭に落とした。

「アガッ!?」

またも変な声をあげながら地面に沈むバカ。
何かピクピクいってるような………

「あんた本当にしつこいのよ!しばらくそこで寝てなさい!!」

背中を踏みつけそんなことを言う加奈。
容赦ねぇな………………

「大丈夫かな?」
「あんな奴心配する必要もないだろう」
「ライ、夜美の言う通りだ。心配するだけ無駄だから気にするな」

フェリア、きついなぁ………

「分かった。みんながそう言うならそうする」

切り替え早いこと。

「だって早く食べたいもん!ずっと楽しみにしてたんだから!!」
「実はライ、給食抜いてるんです………」

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