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リリなのinボクらの太陽サーガ
意志
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「サバタさんって……どうしてあんなに強いの? ファーヴニルのような圧倒的な存在を前にして、なんで立ち向かえるの?」

『私見なら言えるけど……何があっても守りたいものが、どんな事があっても譲れない想いが、どんな状況でも諦めない心があるから、サバタ様は強いんだと思う。ずっと教えてくれていた……死を乗り越える力……それは生きようとする意思。それこそが……』

この後に続いたマキナから教えてもらったサバタさんの言葉が、闇に沈んでいた私の心に深く刻み付けられる。そしてそれが未来で私の命を救う事になるとは、今は知る由も無かった。

「そういえば、サバタさんはどこに?」

『ああ、サバタ様ならリキッドから受けたミッションで少し出かけてる。詳しい内容は知らないけど、確か以前から手引きしていた科学者の救出だって』

「救出……それならいいのかな。私達はこの世界の情勢に疎いから、何がどうなっても判断が出来ないけど」

『あとついでに、新装備の試作テストも兼ねてるっぽい。なんか地面に擬態できるスーツとか、感情を制御できる銃弾とか……そういったもののデータ収集』

なんかマキナは簡単に言うけど、それって何気に凄い装備だと思う。地面や壁に擬態できたら簡単には見つけられなくなるし、撃たれて強制的に笑わされたり、怒らされたり、泣かされたり、叫ばされたりしたら、便利だけど色んな意味で空気がぶち壊しになる。こんな開発ができるなんて……地球って色んな意味で凄い所だったんだ。

『さてと……私はもう少し訓練を続けるけど、シャロンはどうする?』

「……ちょっと、外を歩いてくる。ニダヴェリールのより暖かくて眩しい太陽の光を浴びてれば、少しは気分転換できると思うから」

『確かにこの世界の太陽はポカポカしてて気持ちいいよね。うん、行ってきたらいいよ』

「ありがとう。もし何かあったら、すぐ連絡するから」

『多分この辺りの治安は大丈夫だと思うけど、念のため気を付けてね』

快くマキナに見送ってもらい、ウェアウルフ社に外出許可をもらってから私は街に出てみた。流石は大都会、見た事も無い人の多さで、一歩一歩踏みしめて周りを見るたびに圧倒される。だけど人の多い所は嫌な記憶の多いクリアカンを思い出すので、あまり好きじゃない。太陽の光は確かに気持ち良いけど、都心ではあまり満喫は出来そうになかった。

だから自然と私の足は人気の少ない場所に進んでいき、いつしかとある集合墓地に訪れていた。白い花弁が美しい花がいくつも咲き誇る、どこか虚しさと切なさの漂う墓場……アクーナにあった墓場とは違うけど、どこか似ている雰囲気をしていた。

「どこまでいっても、私にはお墓が似合うみたいだ……」

花に混じって草木が大地を覆い尽くしている墓地の中で、天を仰い
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