『血』を吸うという事。
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中、リナがアリスの額に手を当てる。
「熱もない様だし…。今のところ大丈夫みたい。」
「うーん…。でも『ヴァンパイアの花嫁』になってしまったからね…。」
「そう言えば『ヴァンパイアの花嫁』ってなんですか?」
アリスが寝ながらふわふわといつもの様に浮いているニナに問いかけると困った表情で答える。
「簡単に言うと血を吸われたヴァンパイアから離れられなくなる。この場合『フォルツから離れられなくなる。』こと。まあ、心と身体が血を吸われたヴァンパイアの虜になる事だね。」
「…私、今も血を吸われる前もフォルツの印象変わりませんよ?
…それに今はフォルツいませんよ?」
「…ああ、それは…?」
アリスがキョトンとする中。ゼツはリナとアイコンタクトするといきなりドアに近づくとその勢いのままドアを開け、その死角にいる何かを掴んでいた。
「フォルツ!何、コソコソしてるんだ。リナがさっきからドアの外にいるって教えてくれたんだよ!さっさと入れ!」
「…分かった。」
ゼツにそう言われ、入ってきたのはフォルツ。どうやら吸血衝動はアリスの血を大量に吸った為、数日続く吸血衝動は起きていない様だ。
するとフォルツはアリスに頭を下げる。
「悪かった。」
「フォルツ…。」
「お前には悪い事をした。よりによって俺なんかの…。いや、ヴァンパイアの花嫁なんかにしてしまった。」
そう言ってフォルツは頭を下げ続けると以外にも声を掛けたのはリナだった。
「…とにかく!みんな。一回外に出よう!」
「えっ??」
「おい!リナ!」
そう言って元気良くリナは軽い身のこなしで右手でゼツの襟首をさっと掴み、左手でニナの胴体を掴み、引きずる。そうして1人と1匹を外に出すとフォルツに笑顔で。
「はい。フォルツ。ここは二人っきりで話した方がいいよ!」
俺はリナがそう言って部屋に出るのを確認して吸血され、疲れ切っているアリスを見つめた。
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