第104話 少年達は核心へ近づくようです
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二人の心配する声と共に、乾いた拍手が何度も部屋に響く。
「フフフ、お見事ですお嬢様方。いやはや、聞いていたとは言えまさか本当にこのような
記憶と愛の力だけで闇に堕ちた先から戻って来られるとは。……私を殺すところまで行って
くれれば、何をしようと戻っては来れなかったでしょうに。」
「ちょっと提督さん……あんた、言ってる事もやってる事も回りくどいし訳分かんないし
矛盾しまくってるんだけど………結局、何が目的なの?」
「目的……それも致し方ないのです。三様の命令に忠実でいようとしたらこうなってね。」
朝倉の問いに痛む体を引き起こして、クルトは再びネギ達の前に立ち指を鳴らす。
と、周囲の映像が六年前の村から、魔法世界を上から見下ろす・・・宇宙空間に変わる。
「ではあなた方にも分かり易い様説明して差し上げましょう。これが魔法世界。
嘗て――とある世界を捨てた者達の楽園となる筈だった星です。」
「とある、世界?」
「ここではない、別次元にある世界。ネギ君はラカン氏から聞いた筈ですね?この星の起源を。
"彼等"……いえ、"彼女等"の計画を。」
「………詳しくは、聞いていませんが。」
「ど、どう言う事だよ先生?」
先程の流れを完全に無視し始まった壮大な話しに三人は頭に?マークを浮かべる。
その話を聞いていたのはネギのみ。それもラカンが愁磨に聞いた話を又聞きしただけだが、
状況を掴めていない仲間の為に、簡潔に話す。
「約400年前、異世界から渡って来た人物がこの世界を"創った"。その人物こそ……
『完全なる世界』の主、"始りの魔法使い"『造物主』。」
「ぞっ……!?『造物主』って、あの映画に出て来た!?あいつがこの世界を創ったの!?」
「そう。そして"彼女等"は今もなお、計画の為に動いているのです。」
クルトが再び指を鳴らすと映像が変わり、今度は魔法世界の勢力が映し出される。
そして、遂にネギは世界の核心へと足を踏み入れる。
「最大限分かり易くお話ししましょう。『完全なる世界』の計画は"世界の改変"……
"今ある世界を無に帰し、新たに世界を創る事"です。」
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