第104話 少年達は核心へ近づくようです
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いを詰め殴り飛ばすネギ。その目には最早全ての"仇"である
敵しか見えておらず、腕に渦巻く『闇き夜の型』の紋章は目に見えて巨大
化する。
そして黒いもやを靡かせ、吹き飛んでいるクルトに追い付き足を掴み、何度も地面に叩き付け、
倒れたままの相手に更に攻撃を加えて行く。
ズドォン!!
「せんせー…!だめ、怒りで我を忘れてる!」
「ネギ君の中にある存在価値全部引っくり返したんだから、そりゃこうなるよ!
って、これ止めないとまずいんじゃ……!?」
「あたしらなんて近づいただけでミンチだぞ、せめて動きを止めねーと!」
ネギの危うさとクルトの命の危機を感じ間に入ろうとする三人だが、余波だけで立っているのが
やっとで、立ち入る隙が無い。そんな三人の危惧もどこ吹く風でクルトは嗤い、用意していた
防護壁で防御しながら、意識があるかも定かでないネギを煽る。
その怒りに呼応するように周囲から悪魔達が現れ、村に侵攻する。
「くくく、素晴らしい…!さぁ!君の敵はここに居ますよ!君の力はそんなものですか!?」
ガガガガガガガガガガガ!!
「ぐ、ガ、グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
「ぬ、ぐぁ……!」
バギャァン!
暴走したネギの猛攻に提督権限で用意した最高級の防護壁は容易く破壊され、持っていた
投げ刀で陣を張り防御する。予想以上のネギの潜在能力に追い込まれるクルトだったが、
ネギは追撃せずに蹲る。溢れ出る闇に限界が来たかと思われた瞬間、更に渦巻く影が全身に回り、
髪は靡く闇と同化し、腕と足は龍の様に変化し太く大きな尾の様なものが生える。
「そんな……!ページが真っ黒に染まってく!?」
「これが、君の……ククク、まさかここまでとは……!良いでしょう、来なさい!!
その復讐は君の正当な権利だ!その憎しみ、私が受けましょう!!」
【Guuuluooooooooooooooooooooooooooooooo!!!!】
ドンッ!!
我慢も、精神も限界を突破したネギは四肢と尾を使い、獣の様に飛び出す。
"いどのえにっき"に現れたのは憎悪、絶望と憤怒、驚嘆憤怒郷愁侮蔑怨嗟焦燥恐怖後悔空虚――
ありとあらゆる負の感情が幾十幾百と重なり最後、一際大きく表れた・・・"殺意"。
「ダメっ、せんせー!!」
ゴッ!!
そして奇しくも、クルトとネギを結んだ直線状・・・映像で現れていた中型悪魔の拳が、
かつてナギを探し泣いていたネギに振り下ろされ――
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