第104話 少年達は核心へ近づくようです
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ぁ、そんな事は置いておきましょう。さてネギ君、君は決めないといけない。」
「決める……?」
「私は君の心を"証明"しただけだ。君の"答え"はまだ出ていない。」
ネギを混乱させる事が目的だと思ったネギ達は、クルトの文言に目を見張る。
クルトがしたのは文字通り"証明"だけであり、肝心の"答え"・・・数学の問題文的に言えば
"X=αの時Y=βである"の部分、つまり"ネギの目的がαである時何がネギの
目標か"が全て無い状態なのだ。それでは幾ら考えようと"解答"になる訳が無い。
「では一つずつ片付けましょうか。まずはα、ネギ君の目的。」
「僕の、目的……皆と、平和に過ごす事……。」
「ちょ、先生!なに素直に答えてんだよ!あいつの目的も分かんねぇだろうが!」
「……そして、君が敵をどうすれば目的を果たせるのか、ですが。
ここが今日の本題ですよ、ネギ君。さぁここで問題です!」
神妙な顔で説いていたと思えば、今度は手を広げ宣狂師のように嬉々と論ぜる。
幾度も0から10へ変じる様はまるで演劇でも見ているかのようで、三人は頭を抱えネギの周りに
付き、何も言わず動向を見守る事にしたようだ。
「君の敵はどれでしょう?A、"フェイト・アーウェルンクス"。B"魔王"、C"始りの魔法使い"!
成程、どれも君の真の敵に相応しい!そうであれば君の目的も単純であったでしょうがしかし、
……現実と言うのは複雑なモノです。」
「……知って、いるんですね?」
昏い目をしたネギの問いに、クルトは最大級の黒い笑みで応えた。
「えぇ、知っていますとも。君の日常を悉く壊して来た真犯人は……我々。
我々メガロメセンブリア元老院!我々が、全ての黒幕です。」
「「――ッ!?」」
「そんな!?だってメガロメセンブリアは……!」
"いどのえにっき"でクルトの思考を読み、それが真実だと確認したのどかが悲鳴を上げる。
怪しいと思っていたとは言え相手はこの世界を取り纏めている最高権力。それが幼い頃より
ネギの周囲で何かを目的に暗躍していたなどと、事情を知らずに考え得たのはネギのみ。
「なにも、不思議な事はありません。強固な守りがある筈の村に魔族の大軍を召喚できて、
色々な情報を秘匿し、世界樹のある学園に影響力を持つ。そんなのは………。」
「そんな事が出来るのは世界を実質的に管理・支配している我々だけです。
ふふふ、頭のいい君の事だ。この程度の事は考慮し
ゴッ!!
笑いをこらえる様に眼鏡に手をやり、ネギから一瞬目を離したその瞬間。
クルトの知覚さえ超える速度で間合
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