休日特別指令真宮寺直哉を守れ前編
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休日2日目の朝・・・
さくらは、マリア達にサロンに呼び出されていた。
「おはようございます。マリアさんすみれさん」
「おはよう。あら直哉君はどうしたんですの?」
「昨日の花やしき遊園地での疲れで、まだ部屋で、寝てますね」
「それじゃあ今直哉君は、一人なの?しまった!!こんな好機をあの獣が見逃すわけが無いわ」
そう言って、マリアとすみれは全力でさくら達の部屋に向かった。
「ええ、一体どういうこと?」
さくらは訳がわからずすみれたちの後追いかけると、鍵をかけたはずの鍵が外れていた。3人はそっと扉を開けるとそこには、ゆっくりと直哉に近づく大神の姿があった。
そして、大神が近づくたび、直哉の寝顔が悪夢を見てるような苦痛の表情になっていた。
「お兄ちゃんこの部屋から出て行けーー」
「ぐは、もう少しだったの・・・に」
大神はアイリスの超能力を喰らい気絶した。
「今のうちにさくら直哉君を安全な場所に連れて行って」
「ええ、わかったわ」
直哉はさくらに抱かかえられると、先ほどまでの苦痛の表情から一変し、穏やかな寝顔になっていた。
「良かったわ直哉さんいい夢を」
「一安心だわ」
「良かった直哉君の近くにいて」
「アイリスのおかげよ、ありがとう」
さくらたちがそれぞれ直哉の寝顔を見ながら、話す。
「それでマリアさん、大神さんの変貌した理由知りません?」
さくらがマリアに質問をした。
「ええ、実はね、昨日さくらたちが、花やしき遊園地へ出かけた直後、あの獣が、直哉君を探していたのよ、その時私とアイリスが聞いたの、あの獣の言葉をね」
「ああ早く直哉君を、俺の心行くまで、遊びたいと」
「ええーーそれじゃあ昨日遊園地で遊んでいたからある意味助かったんですね。直哉君の心は?」
「そして、獣は自分の欲望を剥き出しにして、ついに行動に出たみたいね」
「それじゃあ直哉君にとってはこの帝劇は、天敵の住処じゃないですか」
「そこで、さくらさん、貴女と直哉君は明日までの休日が終わるまで、横浜の私の実家へ雛してくださいませ」
「すみれさん・・ありがとうございます」
さくらはすみれに感謝し、寝ている直哉と共に手劇のロビーに向かうが、そこには既に大神がいた。
「さあさくらくん諦めて俺に、直哉君を渡すんだ」
「いやです」
「隊長命令でもか?」
「嫌です。ここで大神さんに、直哉君を渡すと、直哉君は二度と、人前に出ることが出来なくなりそうなので、家族として直哉君を守ります」
「そうか、それがさくら君の答か?」
「いいだろうこうなったら!!
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