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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………3
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不意にフランベルジュを持つ手に異変が起きた。
まるで炎に包まれたかのように腕が熱く、痛みを発する。血液が煮えたぎっているような感覚を感じ、アリサの表情が険しくなる。
「フランベルジュは炎の魔剣、普通の人間が持てる物じゃないわ!!早く離さないとその剣に燃やされるわよ!!」
01の言葉に思わず手を離しそうになるアリサだが、痛みを堪えてしっかりと握り、構えた。
「正気なの!?」
「なめないで!!これ位の熱さへのカッパよ!!」
そう言ってフランベルジュを振り上げた。
だが、使おうとした途端、フランベルジュの炎が一層強くなり、炎がアリサを包み燃やそうとした。
「アリ……サ……!!」
心配そうにアリサを見つめるコウにアリサは微笑んで返した。
「私はね………悔しいの………いつも守られてばかりで………小学生の頃から何も変わってない……だけど!!もうそんなの嫌なの!!!大事な人達が大勢いる世界を私は守りたい………!!私の大好きな人を助けたい!!………だから!!!」
炎に包まれ、徐々に感覚が無くなっていく中でアリサは叫ぶ。
「私は燃える女よ!!バーニングよ!!フランベルジュ、お願い力を貸して!!!」
最後の叫びと共にアリサは大きな炎に完全に包まれた。
「アリ…サ……?」
「バカな女………っ!?早くフランベルジュを持たないと………」
アリサの声が聞こえなくなった事を確認して、01は炎に近づく。
そしてヴォーバルソードを突き刺し、炎を消そうとした瞬間、炎が01を襲ってきた。
「なっ!?」
予想外の出来事に01は後ずさる。幸運だったのは身体を蝕んでいた氷が半分ほど溶けた事か。
「ありがとう……フランベルジュ」
炎が徐々に弱まり、現れたのは真紅のドレス姿のアリサが居た。その周囲にはアリサを守るように炎が漂っており、背中には炎の翼も生えている。
「アリサ………」
「コウ………」
アリサがすかさずコウヘ駆け寄り背中に手を添える。
「これは!!………とても暖かい………」
優しい熱がコウの身体の全身に広がり、氷を溶かしていく。更に氷柱によって傷ついた傷も塞がっていった。
「アリサ、お前………」
「今度は私も一緒に戦うわ。だから一緒に帰りましょう」
そう言ってアリサはコウを立ち上がらせ、01を見る。
「………何を勝ち誇った顔をしてるのよ……!!貴女達の状況は分かってる!?今この場所を覆っている氷のフィールドがある限り、私の優位は変わらないわ!!」
そう言って01はその場に自分と同じ氷の分身を作り出した。
それと同時に再び01の腕が凍り始める。
「ぐぅ………!!」
「魔剣の力を無理やり引き出したらその本人にそれ相応の対価が帰っ
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