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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
後日談1 ゆりかご事件の裏で………3
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2人しかいないけど2人の機動力に付いて行けるメンバーは他にいないわ』
『ああ、これで良い。俺とセッテならもしどちらかが襲われててもなるべく早く駆け付けられるだろう』
『師匠の顔に泥を塗らない様に頑張ります!!』

『オットーはコウの援護を。逃げる為の相手を近づかせなければ良いわ』
『任せて』
『アリサは………コウ!』
『うん?』
『あなたはアリサを守りながら自分を守る事』
『なっ!?』

ポンポンと決め、誰も特に反論はなかったが、アリサの事に関してはそのまま頷く事は出来なかった。

『アリサも巻き込む気か!!』
『何を言ってるのよ、もう巻き込まれてるでしょ?………それにアリサを人質にあなたを要求する事も考えられる。だったら隠れて見つからない事を祈るより、近くに居てもらって守ったほうが断然良いわ』
『だがそれでは………』
『危険な目に遭うかもね。……その時はコウ、あなたが全力で守りなさい。あなたの元の有栖零治は守るものがあったからこそ強かった。………きっとあなたもそうよ』

俺の言葉にも有無を言わせぬと言った具合に俺はそれ以上に反論出来なかった。

『………それにこの部屋にメッセージを送ってきたと言う事は奴にこちらの場所は筒抜けだ。返って1二人に残していった方が危険だ』
『………確かに』
『そう言う事。会って数日のあなたに教え子を任せるのは本意じゃないけど、今の状況じゃ仕方がない
。しっかり守りなさい、01については私達が何とかするから』

そうハッキリと答えたシャイデ。それにその場にいた皆がしっかりと頷いてくれた。

『………ありがとう』

元はと言えば俺が運んできた事件でもある。確かに自分達の住んでいる世界の事だ、無視は出来ないのは分かるが、原因でもある俺に文句を言わず協力してくれる。更に言えば俺は有栖零治の偽物みたいなものでそれだけでも彼等にとっては許せない事でもある筈だ。

「さあ、それじゃあそう言う事で行きましょう。………9時前ね、スタートは9時からって言ってたけど別に守る必要は無いわね」
「そうだな、それじゃあ俺達は動くとしよう」

ほぼシャイデとゼストが決めていたが誰も反論せず動きだす。

「コウ………」
「皆、逞しいな………だからこそ頼もしい。アリサ、俺で悪いが俺に付き合ってくれ」
「悪いなんて無いわ。………私こそ、ごめん。私やっぱり足手纏いね……」
「いいや、俺はアリサが居てくれて嬉しい。いくら記憶にあると言ってもアリサ以外は初対面だし、まだ皆俺を心の底から信用していないだろう。………だから親しい人がいてくれるだけで本当に安心できる」
「コウ………」


「本当に壊れちゃったわね02……」

その声が聞こえたと同時にセッテが声の主に斬りかかった。


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