五話、色々あって忘れた。
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どうやったかなんて言わないけど、凄くうるさかっただけでいいです。
僕は、手作りベッドに別れを告げ、二つの聖剣を腰に掛け、そして自分の持ち物が入ったバッグを背負って……ん? ……ない。……バッグがない。どこに行ったのだろうか。一応、自分の命より重い価値がある、聖剣二つは、肌身は出さず、今も持ってあるのだが。
着替え、小道具、その他色々と入ってあるバッグがない。………どこだろ。
僕は、周りを見渡す。
だが、それは唐突に現れた。
「貴様、ここで何してる?」
「………は?」
少女がいた。
言葉遣いは刺々しいけれど、その声のトーンだけでも分かる。しかも、顔は見えなくとも、その強調される胸もと。モデル顔負けのそのスタイルを見れば、女としか言いようがない。
いや、そんなことどうでもいいんだ。
それよりも、僕は、その彼女に聞かなければならない。何よりも、どんなことよりも最優先事項なことである。
「いや、君こそ何やってんだよ」
僕は、僕の下着を頭から被った少女に問うた。 ………大事なことだからもう一度言うよ。
僕は、僕の下着を頭から被った少女に問うた。
………うーん、なんかシュールだね。
僕、この世界で生きていた中で一番シュールな空間にいるかもしれない。
パンツを被った少女と対話する僕……。
うん、なんじゃこりゃ。あ、ちなみに僕の下着青です。誰得情報だけど。
「質問に質問で答えるな。この教会の近くでくんかくんか、そのボロボロの服装……。くんかくんか見た所、貴様、何か争いごと、激しい戦闘でもしていたのか?………くんかくんか」
「ねぇ、やめて?? 何声出して匂い嗅いでんの??」
「何か懐かしい………あいつと似た匂いがすると思って来てみれば、こんな怪しい輩がいるとはな。我々、教会のものとしては、見逃すわけにはいかない」
「聞けよ?? てか、あんた教会って言わなかった? もしかして―――グへッ??」
少女に、首ごと服を捕まえられる。
クソッ、抵抗したいけど、全身に苦痛だけが走るこの状況下で僕はただただ顔をしかめるだけ。
たいして、女子は、無抵抗な僕の顔を唐突に覗き込む。
「……ふむ、貴様とはどこかで会ったような気がするが気のせいか」
「いや、パンツで顔見えないから分かるわけないよね。てか、今更だけどさ、なんで僕のパンツ被ってんのさ。阿保なの? 大丈夫すか?あと、俺のバッグ返せや」
「まあ、いい。私の部屋でじっくり聞こうか――――――デクタ」
「いや、話聞け…………え?」
なんで僕の名前を知っているんだ?
「ふふふ、何年ぶりだろうな、デクタ」
何故この少女は、僕の名前を知っているのか。
僕は、恐る恐る、少女の姿をマジマ
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