五話、色々あって忘れた。
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
心地よい……とは言い難い、もさもさ、チクチクのベッドで目を覚ます。
森の中からちぎりにちぎった草木から使ったそのベッドからは、長い時間何かに押しつぶされていたせいなのか、独特の臭みと変な汁が滲み出している。
その何かとは、僕のことであり、そこで寝ていたのは当然のごとく僕であり。
「……っつ………腰……痛い………」
寝ていた上半身を起こすと、腰に異様な痛みが走る。
さすりさすりと、腰を抑えながら、今度はしっかりと腰を起こす。
「……ッつ……」
だけど、その腰痛から次に、体全体に、なんとも言えない苦痛に襲われる。要するに、めちゃくそ痛いんだけどさ。
………いや、あたりまえのことだけど、別に高年齢特有のものじゃないよ? 僕全然若いし。
まあ、聞いておくれよ。僕の昨日起こった災難を。
僕は、とある教会へと向かっていたはずだった。
だけど、僕迷ったんです。
いや、すぐそこだったんですけどね。本当に真っ直ぐ行けば、到着予定だったんだけどね。
なんか変な輩が来たんですよ。
えっと確か「なんちゃらの団」だった気がする。
あとは、ヴァーリと名乗白い奴が居たね。
僕、そんな奴知らないけどね。兵藤一誠のライバル(笑)になった奴なんか僕は知らない。
………まあ、冗談はさておき。
僕は、「ヴァーリ」という人外を知っている。
確か、羽の生えた白い神器みたいなやつだったかな。もう名前忘れたけど、『触れたものの力を半減させ、その半減させた力を自身の糧とする』、だった気がする。てか、ヴァーリって奴、自分から能力教えたからね。阿保だわ。
そのあと戦闘をした。まあ、いきなりなんすけど。
当然、強制的に、だ。なんか「俺は強い奴と戦いたい」って言った瞬間、僕へ飛び込んできたからね。本当意味わかんねーよ。
そうして、異次元という世界の中で。この人間世界ではない、よく分からん世界に連れ込まれた僕は、負けた。
あっさりというが、そのまんまなのだからしょうがない。言っておくけど、負けた……けど、相手であるヴァーリが勝ったとも言えないのかもしれない。………負け惜しみじゃないからね。
そのどちらも勝ったも負けたと言いにくい、その戦闘の最中に、双方ともに、目を疑う光景出来事が起こったのだ。
何故なら、聖剣が僕の方へと降臨したのだ。いや、降臨って、なんか大袈裟だけど、もうそんな感じ。あ、聖剣アスカロンじゃないぜ?そん時僕の手元にあったし。
回りくどいの嫌いだから、もう言うけど、その聖剣の正体は、「天閃の聖剣」だった。まあ、その時は、なんで教会に保管されていたはずの聖剣がここにあるのか、なんて疑問を抱いていたのだけれど。
なんか見た瞬間、「あ、こ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ