マブラヴ
1087話
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必要以上に低下させる訳にはいかない。
それ故、シャドウミラーとしては今回の件でアメリカの擁護をする予定となっている。
それに……一方的に非難されて割を食った形のソ連だが、こちらにも色々と怪しいところがある。
具体的には、オルタネイティヴ5派のシンパが混ざっていた可能性だ。
アメリカのオルタネイティヴ5に何故ソ連が? そう思う者もいるかもしれないが、地球を脱出する計画である以上、ソ連という国を裏切ってでも自分が生き延びたいと思う者がいてもおかしくはない。しかも上層部にいる奴で、だ。
そうでなければ、今回の件がここまでスムーズに進んだのは多少疑問が残る。
その辺を調べる事が出来れば、ソ連からの追求も最低限に出来る……といいなぁ、と思う。
ただ、恭順派は通信とかをしないで手紙とか伝令のようなアナログな方法で連絡を取っていたと考えると、証拠が出てくるのかどうかは……難しそうな気がする。
伝言の類であれば証拠が残る筈がないし、手紙であっても焼いてしまえば証拠の隠滅は可能だろう。
その辺を考えると……
ああ、でもアナログな方法でやり取りをしていたのはあくまでも恭順派だ。その裏にいたオルタネイティヴ5派やG弾信者がそこまで隠密性を重視していたかと言えば……正直どうだろうな?
いや、でも俺達が動いているというのを知っているんだから、あるいは……?
とにかくその辺はハッキング等が得意な技術班や、交渉が仕事政治班に任せるとしよう。
そんな訳で、現在俺達は……
「システムXN起動。転移座標入力。転移フィールド生成開始」
転移フィールドが、海にいる5隻の軍艦をも含めて生成されていく。
そして……
「転移」
その言葉と共に、アメリカ海軍の擁する港へと転移が完了する。
港にビー、ビー、ビーという緊急警報が鳴り響くが、それもすぐに止まった。
『あ、その……シャドウミラーのアクセル代表でしょうか?』
映像モニタに映し出されたのは、30代程の軍人。階級章は……少将。
へぇ、この年代にしては結構出世している方だな。……まぁ、このマブラヴ世界では俺達が来るまでBETAとの戦いで多くの軍人が死んでいったのを思えば、それ程不思議って訳でもないんだろうが。
ともあれ、敬礼と共に尋ねてきた男に頷きを返す。
「シャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ」
『し、失礼しました! 自分はこの基地の司令を務めているアレクサンドル・ラビコー少将であります!』
「分かった、よろしく頼むラビコー少将。で、大統領から話は来ていると思うが?」
『は! そちらで鹵獲した軍艦と捕虜の受け渡しですね』
「ああ。ただ、見て貰えば分かると思うが……」
アレクサンドルの隣に映し出された軍艦の映像に視線を向
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