第15話過去編 走れ走れ
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勝Side
「マジか……」
俺はうなだれていた
俺は永寿と別れた後そこらへんを歩き回り、インフォメーションセンターを見つけた(いくら探しても地図は無かった)。そこで俺はそこにいた女の人に
「あのー皇居ってここからどう行けば行けますかね?」
と、聞いてみた
すると
「皇居でしたら約三十分弱で船が到着致しまs「え?!船?!」……どうかなさいましたか?」
俺には返答が余りにも予想外過ぎて頭を抱えた
「あ、すいません。ありがとうございます」
一応女の人にお礼を言ってから近くにある背もたれ付きのよく病院にあるような椅子に腰掛けた
永寿Side
私は今、インフォメーションセンターに精神的におかしいと診られる患者がいると連絡を受けたので
勝君の病室からインフォメーションセンターに直接向かっていくと、インフォメーションセンターの前の椅子に腰掛けて頭を抱えている髪の色が藍色の患者がいました
「ん?あれは……」
体型なども先程会った勝君と似ています。
「まさか……」
左足のつま先と踵を交互に打っています。しかもこの行動、勝君が困ったときにする行動と酷似しています
近くに寄ると確信しました
「またですか?勝君」
勝Side
「またですか?勝君」
聞き覚えがある声に自分の名前を呼ばれたので顔を上げると永寿がいた
「なぁ、永寿」
俺は確認の為に聞く
「はい?」
「……ここって孤島なのか?」
「そうですよ」
即答だった
「マジかぁ……」
俺はまたうなだれた
「勝君、この身体は泳げませんよね?」
永寿が分かりきったことを聞いてきた
「当たり前だろ」
次の瞬間永寿はお得意のスマイルをキメながら
「じゃあ走ればいいじゃないですか」
「は?」
聖雅Side
俺様が格技場で師匠と修行(重心移動の調整や型の確認)をしていると、視界の端にピコンと音を立てながらメールマークが出現した
俺様は
「師匠、すみませんメールが来たので確認します」
師匠に言うと構わんよと返してくれたので、確認をすると差出人は永寿だった。珍しいこともあるものだと考えながらメールを開くと
『勝君が目を覚ましました
これから《走って》そちらに向かうつもりですが少し時間がかかると予想しますのでそのままその場所に留まってください』
と書いてある
「ようやっとお目覚めか……そろそろかとは思ってたけど結構早いな」
俺様はメールを読み終わってから、上を向いてボソッと呟くとすぐに修行に戻り、勝のやつが来るまでに修行を終わらせるように頑張るかと心に決めた
勝Side
聖雅が修行を再び始めたとき、俺は海を走っていた
「ウォォォォォォォ!!!!!」
バランスを崩さないように細心の注意を払いながら海を走った
「オリァァァ
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