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機動戦士ガンダムSEED編
番外編 第3話 
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言ってしまったのだろうかと思いはしたものの、どう対応すればいいか解らず頭を悩ませているとカガリは進んでいた方向に向き直りその場から去ろうとする。

「ちょ、ちょっと待って!」

 歩き出したカガリを呼び止め急いで彼女の後ろに付いていく。とりあえずキラは原因はわからないが、自分の言動のせいならばまず謝っておくべきではないかと感じた。
 カガリは歩くのは止めなかったが後ろに付いてくるキラの方へ顔を微かに向けながら話を聞いてみる事にした。

「…なんだ?」
「えっと、何か気に障る事言ったのならごめん」
「…別に。怒ってなんかいないぞ」
「そうは言われても……」

 キラの目には今のカガリはどう見ても機嫌が悪いようにしか見えなかった。

「(さっき言った事のせいかな…。えっと確か………)」

 先程カガリに対して言った言葉を思い返すとこれだというものが思い当たった。確かにこれは今の彼女に言ってはいけなかったと自分のデリカシーの無さを悔いながら、だがこのままの状態でいる訳にもいかない為あえてカガリにもう一度問いただしてみる事にした。

「もしかして………数日前の事、気にしてるの?」
「…!!」

 カガリはその言葉で足を止めた。どうやら図星だったらしく、そのまま後ろに振り向き鬼のような形相でキラを睨みつける。

「ああ、そうだよ!…あの時、あいつの言ってる事に何も言い返す事ができなかった自分に今でも腹が立つんだ……」























「無駄死にだと!!?」
「ああ、そうだ」

 カガリは目の前にいるアークエンジェルに雇われているという傭兵“悠凪・グライフ”という男の言動に激怒し、胸ぐらに掴み掛かった。
 悠凪はタッシルの町を焼き払った砂漠の虎の部隊を追撃に向かった明けの砂漠の仲間の一人であるアフメドの戦死をただの無駄死にと断じた。よりにもよってアフメドの亡骸の前で。それには後ろにいる他の仲間達のほとんども悠凪に対して厳しい視線を送っていた。

「ふざけるな!! 皆必死に戦ったんだ!大事なものや大切な人達を守る為に必死に!!なのにお前はそれを無駄だと、意味がないっていうのか!!!」
「…そこまで言うなら一つ聞きだい事がある」
「何だよ!?」
「ここで死んだ者達を含め、お前らは一体どれだけの損害を奴らに与える事ができた?」
「! 何ィ!?」

 その言葉でカガリはますますその表情を険しくする。それはこれ以上何か言おうものなら殴りかかろうとする程に。が、悠凪はそんなカガリの怒気を受けても態度を変える事はなく、先程の言葉の続きを述べていく。

「戦争なんだよ、この戦いは。自軍の損害を最小限に抑え、敵軍の損害をより最大限に増やし
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