暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story6:浮き上がる謎 潜入、セントラル病院!
[10/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
日は、どうしたんですか? 入室予定者のリストには無かった…と、思いますが」

「ふふふ〜ん、ちょっと、ね〜。だ〜い好きな悠子ちゃんの顔が、トツゼン見たくなっちゃったんだなぁ♪」

「私が一人でいるのが、心配なんですか?」

「ん〜、なんかリエちゃんセンサーがビビビッと来たのよ〜。また悠子ちゃんが暗〜い顔してるんじゃないかなぁ〜?って。
 ほら、つらいでしょ〜? いろいろ?」


 リエちゃんセンサーって…なんか、天然なのかまた別の何かなのか、よくわからんなあの女。
 しかしそれに対する黒髪の彼女…名前は『悠子』か…岸部リエと彼女との関係は、一体何なのだろうか。

 ふと彼女の表情を見ると、何か不安げともとれるような、不機嫌ともとれるような表情を浮かべていた。

「……別に」

「うっふっふ〜♪ 強がってても〜、お姉さんには〜、わかっちゃうんだな〜♪」


 ぶっきら棒に答える悠子に、岸部は笑みを絶やさない。…しかしなんだろうこの違和感。あの笑顔…本気で笑っているのか?


「と・こ・ろ・でえ〜♪ こんなところで…な〜にしてたのかな〜?」

「い、いえ、別に…何も…」

「ぴくにっく…的な?」

「は、はい…! あ、いえ…違います、その……」

「……ん〜…? 悠子ちゃん、な〜んかヘンじゃな〜い?」


 おいおい、大丈夫かよ。あんまり変な返答すると、却って感ずかれたりするんじゃ―――


「んん〜? わたしたちの他にぃ、誰かぁ、いたりして〜? ひょっとして…カレ氏、とか〜?」


 マズッ…本当に感ずきやがった…!?


「そ、そんなこと…!」

「それともぉ、カノジョさんかしらん?(ハート) ちょ〜っと探してみたりして♪」


 あぁクソッ、この場所で探す場所っつったら、ベットの周辺か制御室(ここ)しかねぇ! ベットの周辺にいなけりゃ、真っ先にここへ来る筈だ…!


『どうすんだよタクミ!?』

『このままだとあの人に見つかっちゃうよ!?』

「そんなのわかってるよ!」


 デジヴァイスを通して、チビモンとミノモンの心配する声が聞こえてくる。
 どうする、ここの出入り口はこの扉のみ。他に外へ出るルートは―――ない!


「あそこの部屋とかぁ〜、や・ら・し・い?(ハート) …じゃなくって、あ・や・し・い?(ハート) うふ♪」

「…ッ!!」


 クソッタレが、音符とかハートとか色々超ウゼェ! なんか背中痒くなる上に、イライラしてきたぞ、おい!
 しかし、今は兎も角脱出方法を見つけないと。通気口なんて俺の体格では通れないだろうし、他に手は…!

 と探し回っていると、未だに画面がついているPCが目に入った。
 PC…
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ