暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story6:浮き上がる謎 潜入、セントラル病院!
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度暮海さんから通信が入った。


『特別病棟フロアへはエレベーターで行ける…しかし、許可がなければ病室には入れない。もちろん、我々に許可などあろうはずもない』

「どうしましょう。これを逃すとセキュリティが強化されて、情報を得にくくなっちゃいますよ」

『そうだな。2人の警備員を排除し、ロックされているであろう扉をハッキングして突破、室内に入る―――この場合、このやり方が正攻法と言えるのだが』

「どこがですか完全に強行突破の図式じゃないですか!?」

『そう慌てるな。この方法だと準備に時間がかかるし、その分リスクも高くなってしまう。今回は止めておくさ』


 ほんとこの人怖い…何しでかすかわかったもんじゃない。


『ここは正攻法を取らず“奥の手”―――キミの“特殊能力”に頼るとしよう』

「“特殊能力”…“コネクトジャンプ”ですか」

『その通りだ。「ナースステーション」にある端末は施設内のネットワークに接続しているはずだ。それはつまり…』

「そこから入り込め、と」

『ふふ、みなまで言わないよ』


 最後の最後で曖昧にし、暮海さんは通信を切った。なんかこれはこれで強引な気がするな…
 取りあえず一般病棟のナースステーションまで移動し、“コネクトジャンプ”できそうな端末を見つけた。

 ……しかし、怪しまれないだろうか。いや、たぶん大丈夫だろう。なんとかなるさ、うん。
 とりあえず“コネクトジャンプ”を慣行する。病院のインターネットが管のようになった通路を通過し、再び外へ出るとそこは……


「―――ここは…」

『無事に辿り着けたようだな、そこは特別病棟の中だ。ふふ、私の見込み通りだ』

「暮海さん」


 どうやら暮海さんの言う通り、特別病棟の中のようだ。一本の通路の両脇をガラスの窓で遮った先に、横に並ぶベットと…そこに眠る人々。ベット一つに対していくつもの機器が起動している。


『では、行動を開始しよう。患者の様子を確認しつつ、奥の制御室で情報を手に入れてくれ』

「…それはわかってるんですが、これって犯罪なのでは?」

『それを決めるのは我々ではなく、“法”だ。違法であれば、いずれ法によって裁かれる。だがそれまでは、ここは“灰色の世界”―――探偵の、独壇場だよ』

「…はは、なるほど」


 それでは頼んだぞ、そう言うと暮海さんは通信を遮断。このまま俺に任せる、ということだろう。
 さて、制御室は…あの大きな扉だな。そこへ向け足を進めていくと、その途中であるものを見つけてしまった。

 それは―――


「こいつは…!」





 ―――俺の…“自分”の“肉体(からだ)”だった。




 制御室近
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