暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story6:浮き上がる謎 潜入、セントラル病院!
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」
…つまり秘密なんですね、逆に怪しいですよ。
「ともかく、キミには追って指示を出す。そこまで、院内で情報を集めてくれたまえ」
「ら、了解(ラジャー)…」
「頼むぞ、“助手候補”くん。キミを『専門家になりうる』と表現したのは揶揄(やゆ)ではないぞ。開業医になって、私の活躍を伝記に綴るか…はたまた、ほっぺの赤い少年のまま終わるか。―――実に楽しみだよ、ふふ…」
暮海さんはそう言うと、早速受付の方へと足を進め始めた。どうやら“交渉”するようだ。……ほんとに大丈夫なのかな?
ていうか“助手候補”ですか。探偵の助手…それなりにカッコいい気がするな。
取りあえず探偵の助手らしい事をしよう。幸い人は多いんだ、聞き込み捜査といこうじゃないか。
と思っていると、とある少女が目についた。
黒く長い髪に、白黒の服装。看護師との話が終わってこちらを見つめる静かな瞳の奥に、何故か物寂しさを感じ―――ってあれ? こっち見てる?
「………」
「………」
……こ、このまま黙ってるのも、なんか変だよな。とりあえず声でもかけるか? でもなんて声をかければいいのやら……
―――よし、ここは!
「へ、ヘ〜イ、カノジョ〜! どこかで会った〜?」
「…………………………(プイッ」
しかし彼女は俺の呼びかけに答えることなく、振り向いてそのままエレベーターに乗って上の階へと行ってしまった。
―――は、
(恥ずかしいぃぃぃぃぃぃぃ!!)
やっべ、超はずいマジはずい! 今のはない今のはない、今のはマジでないッ! めっちゃくちゃ恥ずかしいーーー! あぁくそッ、なんであんなセリフ選んだし俺! なんでナンパ風なんだよ!?
『タクミ、大丈夫?』
「あ、あぁ。大丈夫だ、テリアモン。ありがとな」
『うん! えへへ…』
という風に数分悶えていたが、テリアモンに心配されてしまった。失態失態。
本来の目的を思い出し、頬を叩いてシャキッと気持ちを切り替えた。そしてその階と、別の階にいる人達に聞き込みを開始した。
しかし、なんだろう。あの目……どこかで見たことがあるような、ないような……
さて、だいぶ聞き込みをしてきたが……ここの黒い噂なんて、あまりなかったな。
特別病棟に関して、知ってる人も数少ない。やはりカミシロの情報統制が行き届いているからだろう。
そして現在俺は、一般病棟の更に上―――特別病棟まで来ていた。
しかし警備員が外で見張っているおかげで、中に入る事は出来なかった。どうしたものかと考えていると、丁
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