暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story6:浮き上がる謎 潜入、セントラル病院!
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してきた。
―――が、その瞬間又吉刑事の顔色が明らかに変わった。
「おおっと、そろそろ署に戻らないと…! 悪いが、乾杯はまたの機会にしよう! zじゃあ、またな!」
しかしその表情は瞬く間に消え、又吉刑事は早口にそう言うと、すぐさまソファから立ち上がりそそくさと出入り口の方へと小走りを始めた。
又吉刑事の行先の途中に立っていた俺は、邪魔にならないよう少し避ける。と、又吉刑事は俺の横まで来ると、俺の肩を掴んで……
「君…キョウちゃんの淹れたコーヒーには気を付けろ……特に『色』と『固形物』にはな」
「え…?」
「俺ぁいつか、キョウちゃんの淹れたコーヒーを鑑識に回す日が来るんじゃないかと……そいつぁ、シャレになんねぇよなぁ……」
「そ、それってどういう……」
又吉刑事の言葉に疑問を覚えたが、聞き返す前に又吉刑事は足早に事務所を出て言ってしまった。
…なんか嫌な予感しかしない、どうすればいいのだろう……これフラグだよな。
「聞いての通りだ。EDEN症候群絡みの“生きた情報”は、手に入り難い。背後でカミシロの統制が行き届いているからな。そして、これから更にセキュリティは厳しくなる。
EDENで異変が起き、異常な状態のキミが現れた。タイミングを同じくして、カミシロも動くという。これは偶然か? ―――否、必然だ。この上なく明白な論理だ、推理するまでもない」
ん〜、なんか無理やりな感じが否めないのですが……せめて探偵なんですから、推理しましょうよ。
「…私はこれから、セントラル病院へ向かう。セキュリティ強化の前に、可能な限り情報を引き出す。キミも是非、同行してくれたまえ」
「お、俺もですか?」
「キミの状態に関する情報も、得られるかもしれない。『求めよ、さらば与えられん 叩けよ、されば開かれん』…いや、キミの場合『開けゴマ』が適当か。…ふふ」
……いや、聖書やアラビアンナイトの話を持ってこられても、どう反応すればいいのか困るだけですよ、暮海さん。
という訳で、暮海さんに連れられてやってきました『セントラル病院』。
やはりかなり大きな総合病院ってだけあって、多くの人がいた。なんか走り回っている子供もいるが、そこはご愛嬌だろう。
「さてどうするか…こんな時、私はいつも、まず“正攻法”を試みる。特別病棟への立ち入りを許可してもらえるよう、直接“交渉”してみよう」
「正攻法って…大丈夫なんですか、それ?」
「ふふ、キミは中々鋭いな。だが、先入観は時として思わぬ弊害を生む。詳細は効かない方がいい。『知らぬが仏』と言うこともあるしな
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