暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story6:浮き上がる謎 潜入、セントラル病院!
[13/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「キミの能力は、電脳絡みの事件の調査にこれ以上のない適正を示している。…期待しているよ」
「…ご期待に副えるよう、精進します」
「よし、契約成立だな。キミは、たった今から私の助手兼『電脳探偵(サイバー・スルゥース)』だ」
「電脳(サイバー)…探偵(スルゥース)…!」
暮海さんってなんか、厨二っぽいネーミングが好みのようだが…今回のは素直に、結構カッコイイと思うな。
「…うむ、ソファに掛けて待っていたまえ、珈琲を淹れてこよう。我々の前途を祝して、乾杯といこうじゃないか」
「は、はい…!」
暮海さんはそう言うと、部屋の奥へと続くドアを開き行ってしまった。
いや〜嬉しいなぁ。なんかカッコいい名前付けてもらえたし、探偵の助手か〜…はは、なんかいいや…!
―――…あれ、何か忘れているような…? なんだろう、この嫌な予感は。
「さぁ、できたぞ」
何か引っかかりを感じていた俺を他所に、暮海さんは自分が淹れたコーヒーを俺の前に置いた。
―――そこには、緑と紫が渦巻く……コーヒーならざる物体(もの)が存在していた。
「……え〜っと…暮海さん? これは一体…」
「『海ぶどうつぶあん珈琲』、私の自信作だ」
「じしん…さく…?」
え、なにこれ? なんかコーヒーとはとても呼べない感じがするんですが。え、何この浮いてるの? これ海ぶどう? それとも粒あん? え、ちょっ…え…?
「ふっ、見かけも芸術的だが、味も芳香もまた格別だぞ?」
え、このなんか苦味としおっけの混じった匂いが、格別? いやいやちょっと待って暮海さん、え、何普通に俺の方にカップ差し出してんの?
「では、電脳探偵誕生を祝して…乾杯!」
「か、乾杯…」
ま、間違いではない。この人、狙ってこれを作ったのか?
そう言えば、又吉刑事が何か言っていたな。あれはこのことだったのか…!
っというか、普通に暮海さんグイッとカップ傾けて飲んでるし。うわ、喉通ってる。この人味覚可笑しいんじゃないのか?
いや…それとも本当に格別の味なのか? そんな馬鹿な、だってコーヒーに海ぶどうと粒あんだぞ? あり得ないって、そんな……!
あ、暮海さん飲み終わってる。……なんですか、その早く飲めと言わんばかりの目は。くそぅ…飲めばいいんだろ、飲めば!
えぇい、男は度胸ッ…!!
―――ぐびぐびぐびぐびッ!!
そして俺は、その後の数時間程の記憶が飛んでいた。
おまけ
「そう言えば暮海さん、衣食住は保証
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ