暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter1「暮海探偵事務所へようこそ」
Story6:浮き上がる謎 潜入、セントラル病院!
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インターネット…そうだッ! こいつだって病院(ここ)のインターネットに接続されている筈、ならそこを使えば…!


「ほ〜うら〜、観念して出てらっしゃあい♪ 悠子ちゃんズ・ラヴァ〜さん♪」


 ちぃ、もう扉の前まで来てる…迷ってる暇はねぇ!
 俺は急ぎPCの前まで走り
、光る画面へ向け右手を翳した!











「ほ〜うら〜、観念して出てらっしゃあい♪ 悠子ちゃんズ・ラヴァ〜さん♪ このリエお姉さまがぁ〜、悠子ちゃんの保護者として〜、責任をもってぇ〜、手とり・足とり・腰・と・り……大人の階段をホップ♪ ステップ♪ ジャ〜ンプ♪」


 いかにもタクミが嫌がりそうな言葉使いでそう言いながら、岸部は制御室の扉を開いた。
 一歩一歩、中を確認しながら入っていく岸部。しかしそこには人影一つなく、PCが一台起動しているままの、何も変なところのない制御室だった。


「……な〜んだ、誰もいないじゃな〜い」


 ガックリ、と肩を大げさに下げ、残念がる岸部。彼女は踵を返し部屋を出ると、再び笑みを浮かべ悠子に向き合った。


「でも、悠子ちゃん? べつに構わないのよ〜。カレ氏の1人や2人や3ダースくらい、連れ込んでも♪ アタシなんてぇ〜、悠子ちゃんくらいのときにはぁ〜…うっふっふ〜ん?(ハート)」


 彼女がどんな経緯をお持ちなのかは、読者の皆さんのご想像にお任せするとしよう。


「それじゃ〜本命の“カレ”の様子…のぞきにいこっか? わたしたちがそろって顔を見せたら、きっとよろこぶんじゃないかなぁ〜?」

「は、はい…」


 そう言うと岸部は悠子の横を通り、別の場所へと移動を開始した。
 それに対し悠子は、制御室を一瞥し手を顎に当てた。


(あの人……どこへ…?)
























「―――ふぅ、なんとか逃げ切ったか…」


 制御室のPCから“コネクトジャンプ”を行い、インターネットを経由してナースステーションへと戻ってきた。いや〜、危なかったなあれは。
 看護師さん達にも、見られてなし、大丈夫のようだ。このまま暮海さんのとこへ合流しよう。

 そう決意し、俺は最下層のロビーへ向かうべくエレベーターに乗った。
 ロビーに着くと、エレベーターの入り口の前に暮海さんが立っていた。暮海さんも丁度来客をなんとかしたようだ。よかった。


「自力で窮地を脱したようだな」

「えぇ、結構ギリギリでしたけど…」

「ふふ、私はキミならやれると信じていたよ」


 無慈悲な信頼ですね、あまり過大評価しないでくださいよ?


「では…戻ろうか」

「はい!
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