返し魔法
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・・・」
「あれの本来の使い方はそういうのじゃないからねぇ・・・」
「でも私はあれ好きだけどなぁ」
ソフィアのもう1つの魔法についてアラーニャ、ベス、リズリー、ミリアーナがそう言うのであった。
ウェンディside
「あれ〜?まだやるの?」
立ち上がったセムスさんに対しソフィアさんは首を傾げながらそう問いかけます。その仕草が少し可愛いと思ってしまったのは内緒です。
「当然だ」
セムスさんはソフィアさんの問いにそう返します。
「そうだぜセムス!!魂はいつでもワイルドォ!?」
「「「「フォー!!」」」」
絶対に諦めないセムスに四つ首の仔犬の皆さんが声援を送ります。
「よーし!!じゃあ受けてたたないとね!!」
ソフィアさんも腕をグルグルと回し気合い十分。
「これで逆転してやる。ワイルドスピン2倍速!!」
セムスさんはさっきまでの攻撃よりもさらに回転数を上げてソフィアさんに迫ります。
『四つ首の仔犬セムス!!ここで一気に勝負に出ました!!』
『先ほどまでよりも倍近くある回転。これを返すのは至難の技ですよ』
セムスさんの攻撃を見たチャパティさんとラハールさんがそう言います。
「甘い甘い!!ソフィアの魔法はどんな魔法も跳ね返せるんだよ!!」
ソフィアさんはそう言うと上半身もブリッチでもするのではないかというほど反らせます。
「ワイルドォ!!」
「それぇ!!」
高速回転するセムスさんと反らせた上体を一気に戻しながら対抗するソフィアさん。2人の魔法がぶつかり合うと闘技場が見えなくなるくらいの砂煙が巻き起こります。
『互いの魔法が衝突!!果たしてどちらに軍配があがったのか!?』
静かに闘技場を見つめる観客たち。その砂煙の中から高速回転する黒い影が現れ、闘技場の壁へとめり込む。
「わ・・・わ・・・ワイルド・・・」
そのぶつかった黒い影はセムスさん。セムスさんは壁にめり込んだまま動けなくなってしまいます。
「全然ワイルドじゃねぇぜ」
「「「「フォー・・・」」」」
立ち上がることができないセムスさんを見て応援していた四つ首の仔犬の皆さんはがっかりと肩を落とします。
『セムス選手戦闘不能!!勝者は人魚の踵ソフィア選手です!!』
勝敗がついたのを確認するとドムス・フラウにいる観客全員が一気に騒ぎ出します。
『ソフィアくんの圧勝だったね』
『あんな魔法を使う者がいたとは・・・いいものを見せていただきました』
試合が終わり花吹雪が舞い踊る中手を振って
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ