返し魔法
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?」
人魚の踵の待機場所ではリズリーさんとカグラさん、ミリアーナさんが何かを話しているみたいです。
「あぁ。闘技場は観客席から見えるように低いところに位置している。つまり女性客のスカートの中が見えるんじゃないかという実験らしい」
「「「「しょうもなっ!!」」」」
ソフィアさんのやろうとしていることを聞いたミリアーナさんたちはあまりのくだらなさに呆れてそう叫んでいます。ソフィアさんってもしかして危ない人なんでしょうか?
「あの〜・・・始めていいですかカボ?」
「は〜い♪」
マトー君に確認されたソフィアさんは観客席を覗くのを諦めて立ち上がります。私たちがいる待機場所には私の胸元付近まである高い塀があるので覗かれる心配はないと思います・・・たぶん・・・
『それでは、試合開始です!!』
ゴォーン
試合開始を告げるゴングが闘技場に鳴り響きます。それと同時に動き出したのは・・・
「先手必勝!!ワイルドスピン!!」
四つ首の仔犬のセムスさん。セムスさんは顔をガラスのようなもので覆うと体を回転させながらソフィアさんに向かっていきます。
「昨日も言ったけど、そういうのソフィアには効かないから」
両手を広げて高速スピンしながら向かってくるセムスさん。ソフィアさんはそれに対し体を屈めながら足元に向かって平手をぶつけます。
「ワイルドォ!?」
セムスさんの高速スピンによってソフィアさんが吹き飛ばされる・・・ようなことはなく、逆に回転していたセムスさんがさらに速度を上げてソフィアさんとは反対方向に飛ばされていきます。
トゴォンッ
セムスさんは回転したまま闘技場のフェンスへと激突してしまいます。
『おおっと!!四つ首の仔犬セムス!!巨体を生かした回転式のボディアタックをなんといとも簡単に返されました!!』
チャパティさんも体の小さなソフィアさんがその倍はあるであろうセムスさんを、しかもかなりの速度で突っ込んできたにも関わらず片手で楽に跳ね返したことに驚きを隠さない。
『そういえば2日目の『戦車』でも蛇姫の鱗のユウカくんの魔法をソフィアくんは弾いていたねぇ』
『そういえばそうでしたね』
『相手の魔法を跳ね返す魔法・・・と言ったところでしょうか』
ヤジマさん、チャパティさん、ラハールさんもソフィアさんの魔法を物珍しげに見つめているようです。
「まだまだ!!」
さっき壁に激突したセムスさんはなんとか立ち上がりソフィアさんに向かい合います。さすがはワイルドさを売りにしているギルド、気合いが違いますね。
「そうだぜセムス!!魂はいつでもワイルドォ!?」
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