暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第45話 カスタム防衛戦
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 その後、永久梯子と呼ばれる入口へと辿り着いた。その梯子は明らかに嫌な気配がする。恐らくはトラップの類だろう。

「へー よくわかったね?」

 そんな時だ。ランス達はプカプカと飛んでいる者 ……ねこまたに再び出会った。

「なんだ? お前。それにここはなんだと言うのだ?」
「ここはね〜。永久梯子の入口なんだ。何も知らない冒険者は、そこの梯子をさっさと渡っていって〜 出口のない旅路を永久に彷徨うことになるんだけど……。でも、いきなり見抜いたのは君が初めてだな」
「嫌な気配を感じたからな。……あからさまだ。ここの洞窟の名前も悪魔回廊だ。何があってもおかしくないだろう? ……ロゼめ、こんなのがあるなら、いっておけよ」

 ユーリは、ロゼの顔を思い浮かべながらそう愚痴る。だが、それよりロゼはどうやって此処を突破したのか?も気になるところだろう。大方悪魔達に先導して貰ったと思われるが。

 ……ロゼは今は絶賛楽しみ中だろうから、きっと、くしゃみなんかもしてないだろう。

「ふふ、永久に永久に……飢え死にしちゃうんだ。僕は解除の仕方知ってるけど、そうだね。あるモノを持ってきてくれたら救ってあげてもいいよ?」
「ん……、別に良い」
「へ?」

 ユーリの回答を聞いて戸惑いを見せるねこまた。

「おいコラ! 何勝手に勧めてるのだ! オレ様は永久に彷徨うなんて嫌だぞ」
「わ、私も……(ランス様と一緒なら……、で、でもっ)」

 ランスとシィルは、断ったユーリにそう言っていた。ここから先は、渡ろうとすると、死も同然なのだから、そう反応するのが普通だろう。シィルは、後半は別な考えを持ちつつ合ったようだが……。

「違う違う。ほら、これで大丈夫」
「わきゃっ!?!?」

 ねこまたを横にずらした。
 そこにあったのは、突起物。スイッチの様なモノだ。

「これが、解除する為のスイッチ……だろう? 妙な気配がそこに集まっていたからな。それに、妙に隠している仕草だったし」
「うぅ……」
「んじゃあ……、渡ってる途中でまた使われても厄介だ」
「え……ぁ……」

 ユーリは、ねこまたの方に手を向けた。そして、その数秒後……浮いていたねこまたは、ヒュルヒュルと地面落ちていく。

「あ、あれ? ユーリさん何をしたんですか?」
「ん? ちょっとした、とっておきをな? 幾らなんでも、無害なこいつを斬るのは忍びないから」

 ユーリは、にやっと笑うと答えた。シィルは、ねこまたを見た。ユーリが何をしたのか……、シィルは悟ったようだ。

「(やっぱりスリープ……ですよね? 以前より、ずっと早くて、強力な魔力を感じます……でも、ユーリさんは魔法使いではないって言ってたのに…?)」

 シィルは、再び疑問を感じてい
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