第三話
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の状況に一気に引き戻される
「え、えぇぇ!?俺!?・・・えと、威厳あって良かったですよ・・?」
「はははっ!雷、疑問形で返されてやんのぉ!くくっっ」
「あーもうウルせぇ!新人!これから君の教育はここでバカみたいに笑っている雨の日が担当してくれる!質問とかはこのバカにきけっ」
「バカバカうるせっ!」
「お、いきなり雨さんの指導か!・・・新人」
曇りの日が雄太の肩に手を添えた
「死んだな」
「えぇぇぇ!?」
謎の死刑宣告と楽しげなボスたちの会話を耳に残し、部屋を後にすることになった
そして笑いつかれた雨の日が現れる
「さて新人!君の教育係の雨の日だ。まぁ自己紹介とかめんどいんでテキトーだ。んじゃ、ざっとお前のこれからを説明するからついてこいっ」
な、なんか飄々としてるけど大丈夫か、と内心で思いつつ雄太は想いを口に出さず雨の日に付いていくことにした
「・・・で、ここがお前の部屋だ」
小一時間歩きまわされ要点だけを完璧に抑えた短い説明を受け、最後に自室へと案内された雄太は、疲れ切った顔で部屋のベットに座り込んだ
「やっぱここ・・・ひ、広すぎ・・・」
この前中野に案内された時はここまでの施設を紹介されなかったことから考えるに、おそらく中野は楽しみを後に取っておく、的ないきな計らいをしたのだろう
「新人、お前よくここに来たよ。ここでしっかり自分と向き合って力の使い方を学ぶといい」
雨の日が、さっきまでの飄々とした態度を改めまじめな口調で・・
「ま、ここに入った新人に言う決まり文句だけどなっ」
やはり飄々としていた
「雨の日さん・・・今ので台無しですよ・・・」
「ははっ!あ、雨さん、でいいぞ。敬語もそんなにいらね。最初は周りへのポーズである程度敬語がいーけどな」
「ん、分かりました」
雨の日は「これが明日からのお前のスケジュールだ」といってびっしり書かれたスケジュールを・・・なんて事はなく、ざっくり書かれた手書きのプリントを手渡した
「うわっ・・・字きたな・・・」
「ん?なんか言ったか?」
雄太はつい漏らしてしまった本音が聴こえたかと心底肝を冷やしたが、聴こえていなかった様子で、なんとか窮地は脱した
「じゃぁ、今日一日は自由にしてな?なんの施設使ってもいいぜ」
「は、はい・・・」
そう言って雨の日はどこかへ去って行った
「自由にって言われてもなぁ・・・することねぇ・・」
その呟きが聞こえたのか知らないが入り口から突如声が聴こえて来た
「なら、私の仕事手伝ってくれる〜?」
中野だ
両手に大量の薬や薬品を抱えて入り口で危なっかしく立っていた
「良いですよ、
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