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変革者
第二話
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ね?」

なんだか怪しい含み笑いを添えられて、雄太は迎のタクシーに乗り込み自宅へと帰るのだった






「はいよ。ここでいいかい?」

タクシーは雄太自宅のすぐ目の前に停車した

「あ、はい」

多少の距離はあったが思いのほか家から天候荘は近かった。数十分も経たないうちに家に着いた
頭を軽く下げお礼を告げ、ドアを開ける

「ただいま、父さん・・・・それと母さんも」

雄太はリビングで新聞を読んでいた父親と、仏壇に飾ってある遺影に自分の帰宅を報告した

「雄太!帰ったか!よかった・・・変革者のバスジャックだってな?よく無事で帰ってきてくれたよ!」

強烈なハグ

「お、おう・・・ただいま」

内心・・・複雑な気持ちだ
雄太の母親は元政治家、いや、生前は政治家を務め、おもに変革者に対する問題を中心として考えていた。特に平等社会を謳っていた
しかしある日政索に不満をもったのか変革者のひとりが、母親の一人の時を狙って暗殺を企てたのだった
その結果雄太は父子家庭で育つことになった

「大丈夫か・・・?なんだか顔色が暗いぞ?」

「あ、ううん・・変革者ってなんだろうなぁ。って」

「そんなの簡単だ」

案外即答してきた事に雄太はどきっとした
ここで憎むべき相手などと言われたら自分はここにはいられない
そう考えたのだ
しかし答えは思いの外のものだった

「私達と同じ人間だ。ちょっといろんな事が出来るだけの、な」

そう言いながらこめかみを抑える父
と、部屋の電気が一斉に付いたり消えたりして点滅し始めた

「・・・っ!父さん!?」

この時雄太は自分が変革者である事に対する恐怖心を忘れる事が出来たのだった

「・・・父さん。大事な話があるんだ」

「・・・あぁ。わかっているとも。是非聞かせてくれ。どんな力を授かったんだ――?」

意を決して、雄太は自分の置かれた状況を
父に告げる事にした――――――
もちろん、父は驚きも軽蔑もせず、むしろ力を授かったことに喜びさえ見せたのだった

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