暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第44話 悪魔と契約
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 ロゼはニヤリと笑った。
 それだけで、大体は理解しているのはユーリだ。

「はいはい。ほら、案内を頼むよ。丁度300くらいしか無いが良いか?」
「ま〜いどー! さ〜すが、ユーリね〜? 私達、通じ合ってるのかしら?」
「っっ!?!?」

 かなみは、その言葉を聞いて動揺をしてしまう。ロゼと言う人物像は大体は把握してきたつもりだが、ランスとの会話では決して出なかった言葉がユーリでは出てきている。……ひょっとしたら、ライバルとなるのか?と思ってしまったようだ。

「勘弁してくれ。苦い思い出が多すぎだ。これ以上は嫌だ。通じ合いたくない」
「あ〜ら、つれないわね〜。でもまっ! アンタと一緒だと退屈しないのよ」

 ロゼはそう言うと、かなみに耳打ちをする。

「ふっふっふ〜、貴女、彼を狙ってるみたいだけど 正直、茨の道よ? 茨っていうより 剣山? マグマの上? ま、言えるのは、これから通る通路よりずっと凶悪で険しいって事」
「っっ!?!? な、何を……っっ!!? あ、あったばかりなのに??」
「……バレないとでも思ってるのかしらね? このコは」

 あからさまに動揺しまくっているかなみを見て、思わず苦笑いをしてしまうロゼだった。
 そして、新たな楽しみが増えて喜ぶのだった。







〜カンラの町 武器屋〜


 ロゼを含めた一行は、まず武器屋へと足を運んでいた。
 ユーリや、かなみは兎も角、ランスは金の為と自身の武器防具も売り払っており、最低限の装備しかしてないのだ。……ランスは良いとしてもシィルには酷すぎると言う事で、武器屋へと入っていた。

 そして、入口を潜った先にあったもの。それは……。

「おおおっ、いい女が着替え中じゃないか!!」

 ランスは鼻の下を伸ばして見入っていた。
 カウンターには、こちらに視線を向け、着替えを見せつけているような女の子がいたのだ。と言うか……これは実物ではなく。

「違うだろ? これはポスターだ」
「へ?」
「あ、そうですね。店員さんは、その隣にいる小さなおじさんですよ」
「そーそー、ここって、このポスターを売りにして客足を増やしてるのよ? まっ 飽きられそうだけど、結構入りは良いみたいだけどね?」

 ロゼが色々と説明をしてくれた。
 ユーリとしては、初めて来たわけじゃないが、話題性と言えば、このしゃもじオヤジの方がデカイと思えるが……、これも慣れれば同じなのである。

「はい。まいどまいど。沢山武器を買ってくださいね?」
「オレ様としては、そのポスターが欲しいぞ」
「ああ、これは私の宝物なんですよ。雑誌に載っていたグラビアのカラーコピーで、更に拡大して大きくしたんです。……高かったので勘弁してください」
「武器を買え、
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