第3章 リーザス陥落
第44話 悪魔と契約
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すぐ進んでいけば、カスタムに出られるわ」
「え? ロゼさんはどうするんですか?」
シィルはそう聞くが……、ユーリは大体解っている。
「何かあるんだろうさ。用事が終わったら帰ってくるんだろ? カスタムに」
「ええ〜。ああ……思い出しただけで、濡れてきちゃった……、あのねちっこい責めは、ダ・ゲイルとは違った味があるのよね……。ユーリ? あんまし、虐めちゃダメよ? 楽しみの数が減っちゃう」
「善処出来ない」
ユーリはやれやれとしていた。ロゼは、手を軽く振りながら別れていった。シィルとかなみは、何故別れていったのか分からなかったから、心配そうに見ていたが……ユーリは問題ないとだけ伝えていた。
「それで、どうすると言うのだ? ユーリ」
「ランス、お前はシィルちゃんを差し出すなんて真似、したくないだろ?」
「当たり前だ!」
「ん、悪魔に抱かれる女の子も見たくない。つまり かなみも却下だ」
「当然。いずれはオレ様が抱く身体だ。オレ様のものだ!」
「誰が、ランスのものよ!! (わ、私の初めてはゆー……さんに……///)」
最後の方のかなみの言葉は聞こえていないのは、当然である。
「なら、一先ずオレに任せてくれ。ランスが介入してきたら、あっという間に入口に飛ばされる」
「む……? そこまでいうのなら自信があるんだろうな? 失敗したら、お前の顔写真をリーザス中にばら蒔くからな?『僕、ユーリくん。13歳です!』とコメントも付けるぞ!」
ランスは、真剣なのか、ふざけてるののか、判らない表情でユーリを見てそういった。その妙にリアルな年齢も何処かユーリの苛立ちを倍化させる。
「……相変わらず他人を怒らせるのが上手い男だなっ!! 気合と言うより、殺気が入ったわ!」
ユーリは、四つ角を頭に複数作ると……、剣の柄を握り締めた。
「ユーリさん……」
「大丈夫だ。任せておけ。……悪魔となんて、嫌だろう? それが普通だ」
「あ……はい……あ、ありがとうございます……」
ユーリはそのまま、ゆっくりとリターンデーモンに近づいた。
「あん? 人間がなんでこんなとこにおんねん。まぁ、なんでもええけど。見てもうたからにはここは通せんな。まっ、願いを聞いてくれたらええけど」
「ん? 願いってなんだ?」
「なーに、簡単な事や。人間の女を連れてきてや。つい最近も良いねーちゃんがいて、色々ヤったんやけど、ヤられすぎて、逆にもー無理なんやわ。ほんま、きっついわ。あのねーちゃん」
「……ロゼ。悪魔相手にここまでしたのか」
リターンデーモンの話を訊いていく内に、ロゼがどの様に通ったのかを垣間見た。
無数にいるらしい、このデカい悪魔達の全てを吸い尽くして出て行ったとの事だ。
「やけん、ここ通りた
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