序章3 サカでの戦闘
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「ゼオン君!」
集落を出て、10分ほど歩いた先にある大きな岩が目印の場所。そこはリオル族が準備した行商人達が休める為の村があった。名をクリスト村と言う。
その場所はリキアのアラフェン領から山を越えた場所にあり、行商人の休憩所の意味を兼ねている。更にリオル族は転々と場所を変える為、その場所は行商人達にとって無くてはならない場所になっていた。
「ルードさん!!」
村に着いた俺達をルードさんがいち早く見つけ駆け寄ってくれた。
少し痩せこけた体型の中年の男性で、優しそうな目をしており、口調も丁寧でとても親しみやすい人物だ。だからこそ行商人としても信頼が厚いのだと思われる。
「リオル族の皆は大丈夫ですか!?何やら遠くから怒声が聞こえてくるのですが………」
「………リオル族の集落では現在ベルンと戦闘が始まっています。恐らくそこまで敵の数は多くないです。親父が皆を指揮して集落からクトラ族の集落へと移らせてます」
「そんな、ベルンは本気でサカを………」
「いいえ、恐らくこのエレブ大陸全土を巻き込む大きな戦いを始める気なんだと親父が言ってました」
「………だから私にフェレまで連れて行ってほしいと言っていたのですね。分かりました、アレスさんには大きな恩がありますし、私も出来る事をしたいです」
そう胸を張って応えてくれるルードさん。これで屈強な体型であれは大いに頼りになるのだが、そのひょろひょろの身体で胸を張られても正直頼りない。
「それで、アレスさんは何時頃戻れるんでしょうね………流石にこの場も何時までもいると危険でしょう。他の行商人達も巻き込まれまいと逃げる準備を着々と進めていますし」
確かにルードさんの言う通りクリスト村はかなり慌ただしかった。この村に住んで商売をしているサカの人間も荷物をまとめて馬を準備している。
「親父は俺達に手紙を託してフェレへ迎えと言いました」
「託して………?まさかアレスさんは………」
「親父なら大丈夫。親父が倒される光景なんて想像出来ないし、親父の速さなら山や森に紛れられれば姿を消す位簡単だろうし心配するだけ無駄です」
「そうですか………まあ私もアレスさんが倒される光景なんて想像出来ないんですけどね………分かりました。でしたら荷物を私の馬車に乗せて下さい。私ももう少し食料等集めてきますので、皆さんは少しお休みを。………どうやら戦闘の後のようですしね」
返り血など浴びていなかった筈だけどルードさんには分かったようで、流石商人だなと思う。
「ありがとうございます、それじゃあお言葉に甘えさせてもらいます」
俺達はルードのさんのご厚意に甘える事にした………
「じじ!!」
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