序章3 サカでの戦闘
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撃が通じるか分からないが、それでも全く効かないことは無いだろうと手数で押すことを考えていた。
(さあ来…!?)
その反応は今までの感覚で得た直感なのか、アレスには分からない。アレスは無意識に横に思いっきりステップしていた。
「なっ!?」
そしてステップしたと同時にその場所に槍があった。その威力は凄まじく、地面は抉れ、衝撃波で着地に失敗した。
「くっ!!」
体勢を立て直したアレスは直ぐに相手に向かって駆け出した。
(あり得ない!!まだ間合いの外だったぞ!?)
咄嗟の判断だった。偶然にも避けられた事で先ほどの攻撃の危険性が嫌という程分かってしまった。
「そうくるしかないだろうな。だが近づいても安息など無い!!」
槍をアレスに向け、乱れ突きの様に突いてアレスを迎え入れる。
「………」
しかしアレスは無数に放たれる突きの雨を最小限の動きで避ける。
「なっ!?」
「幾ら無数に見えても繰り出しているのは一点のみ。だったら避ける位容易い!!」
そう叫び、懐まで来たアレスはそのまま袈裟斬りで斬りかかった。
「ちっ!?」
鈍い音と共に思わず下がってしまうアレス。
「………正直驚いたぞ。まさか私が槍を見切られるとはな………だが貴様の力ではどう足掻いても私を倒すことは出来ん!!」
横薙ぎに振るわれた槍をしゃがんで避け、それと同時に足を斬りつけるが、鎧の前に鉄の剣は跳ね返されてしまう。
「ちょこまかと動き回る……!!」
ゼハードは攻撃方法を変え、槍を突くのでは無く、薙ぎ払うように振り回し始める。
「くっ………!!」
まるで嵐のように暴れ回る槍に無闇に近づけなくなったアレス。がむしゃらに振っているように見えて、しっかりとアレスを狙って振り回している。
「どうした!逃げるだけか!!」
所々自分に向かってくる槍を凌ぎ、相手が疲労するか、障害物で勢いが落ちるのを待っていたが、その兆しが全然見えない。
(むしろ回転が速くなってきている……!?)
段々避けづらくなっている事にアレスは焦りを感じた。
(いや、違う!!俺が遅くなっているんだ!!確かに連戦続きだがまだスピードが落ちるほどでは………)
そう考えていると一瞬自分の身体に目が行った。
(傷……?)
多少切り傷はあるだろうがその数はアレスが把握している数よりもずっと多かった。
(直撃はしていない筈………一体これほどの傷を何時………?)
ただでさえ不利な状況の中、不明な点が次々と出てくる。
「ちっ!!」
考え事をしていたせいか、タイミングが遅れてしまったアレスは、槍の暴風雨から逃れるため
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