序章3 サカでの戦闘
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たがあまり効果は無かった。
「行くぞ!!」
ダヤンは部族の戦闘に立ち、一番最初にジュテ族へと向かっていくのだった………
「殺せ殺せ!!ジュテ族とリオル族は皆殺しだ!!!」
「ここで抑えるわよ!!出なければ戦えない皆が犠牲になるわ!!」
クトラ・リオル残党軍とジュテ族との戦いが始まった頃、戦えない女子供を狙ったジュテ族の軍がスー達の元へとやって来ていた。
流石に数はダヤン達が戦っているジュテ族と比べても遠く及ばないが、護衛をしているスー達は10騎の騎馬とリオル族の剣士が15人程いるだけである。
懸命に相手の進軍を抑えていたが、何時突破されてもおかしくない状況だった。
「スー様、危険です!少しお下がりください!!」
「駄目!!私を囮にしてでもみんなを守らないと!!」
身を呈してスーは矢を射る。
「ダヤンの孫娘だ!!」
「奴を殺せ!!」
「ふっ!!」
スーに向かって矢を放とうとした敵よりも速く、シンが矢を射て、敵を仕留める。
「ここでスー様が討たれることこそ、クトラ族の終わりを意味します!!どうかご自重して下さい」
「だけど………」
スーが反論しようとしたが、鬼気迫る表情のシンに何も言えなくなってしまった。
「………分かったわ。だけど戦闘からは逃げないわ」
「分かりました、だけど絶対に無理はなさらないでください!」
再度念を押されてスーはシンよりも後方へ下がる。
避難は難航気味だが、それでもまだ被害は最小限に抑えられている。
(これなら多少被害はでるけど何とか………)
そう安心した時だった。
「前方にジュテ族の待ち伏せが!!!」
前方を守るリオル族の報告だった。
確かに前方から悲鳴が聞こえてくる。
「そんな!!」
「くっ、この事態も想定済みと言う事が………!!モンケめ、ここでクトラ族とリオル族を根絶やしにするつもりか!!!」
怒りを込めた怒声を上げるシン。彼がこんな声を上げる事事態珍しいのだが、それに驚く余裕はスーに無かった。
(このままじゃ………)
前方を守るリオル族の人数ではとても守りきる事は難しい。かといって後方から迫る敵を無視する事も出来ない。
(どうすれば………)
族長の孫娘として、この絶望的な状況を打破、もしくは味方を鼓舞するような事が言えれば良かったのだが、スーには荷が重かった。
「!?スー様!!」
「えっ!?きゃ!!」
考えにふけっていた時だった。矢が馬に刺さり、馬が暴れ、隊列から離れてしまう。
「スー様!!くっ!!」
直ぐに追いかけようとしたがそれを阻むようにシンの前に敵
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