僅かな希望に縋る夜に
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月影も落ちぬ夜の闇に
届かぬ想い…彷徨う…
永遠と思しき現の幻
心の無くば如何に楽かと…
恋しさは 消えぬ埋み火
隠しゆき
胸ぞ痛みて 秋虫の鳴く
君を忘れることもなく
どうして僕は生きれると云う…
僅かな希望に縋る夜の
綴りし想いは溜め息と
流れし時へと呑み込まれ
誰に気付かれることもなく
静かに朽ちて 消えてゆき…
風の吹く遥かな宵は
哀しき彩(イロ)を…纏いて…
諦め切れぬを如何にせんやと
問うは幽かに揺れし芒ぞ…
愛しさは 枯れし秋にも
溢らるる
想い苦しみ 傍にありたき
君に会いたく喘げども
翼がなくば自由に翔べず…
僅かな希望に縋る夜の
少なき記憶をよすがに歩む
去りし季節を振り返り
君を想いて涙を零し
許しを乞いて また恋し…
僅かな希望に縋る夜の
夢を抱きつ空見上げ
落ちぬ月影 ただ待ちて
今ひとときの現の幻
纏いて静かに眠りゆき…
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