暁 〜小説投稿サイト〜
serial experiments S. A. C
イドの昇華 -Sablimatin of Id- Collective unconscious
宣戦布告
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どうとでもなるから』
『それにしても凄いわよ』
そう。
草薙も電脳空間の書き換えが出来るからこそ、このlainの実力がかなりのものであることが判っていた。
ワイヤードというプログラムを外殻だけ見た時とはまた違う実力を感じた。

『それで、何を聞きたいの?』
『今起こっている事件。デスゲームでの死人が連続して起こっているのは知っているかしら』
『…メッセージが届いたから。今から調べようと思ってたの』
『メッセージ?』
『あれは貴方のメッセージじゃなかったの?"電脳空間ワイヤードでの事件解決にご協力下さい"って』
公安9課はそんなメッセージを送っていない。
その特性上、存在しない組織であるということになっているからだ。
『そのメッセージ、何処から届いたのかわかるかしら』
もしかしたら犯人からの挑発かもしれない。
しかしその甘さが特定に繋がる。
『うん。色んなサーバーを経由してたからちょっと面倒だったけど……』



『存在しない組織、公安9課。そこからのメッセージだったよ』







「少佐!どうだった?」
「lainに会って話したわ……思ってたのよりずっと凄い実力よ」
草薙は目を閉じて天をあおぐ。
「そして……」
一呼吸空ける。
「事件の犯人はここの存在を知っているわ」

「嘘だろ…?」
「いくら国が腐っても9課の存在なんて普通は知らねえぜ」
驚き、戸惑う。
「私がlainに接触する少し前にlainのもとにメッセージが届いたらしいの。出元は、ここ、9課」
「俺達はメッセージなんて送ってねーぞ」
「ということは……」



「そう。犯人が私達9課とlainに宣戦布告をしているということよ」

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