第32話 夜叉と死に損ない、世界を渡る
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おいジジィ……まさかとは思うが、アンタが行った実験って……」
「おうそうだ。お前等にはこの『次元ドロボー』で異世界旅行に行ってもらう」
「ふっざけんなクソジジィッ!!そんなおっかねぇ発明、誰が行くってんだよ!!」
「銀の字……ワシが直したお前さんのスクーターの修理代、酒場で散々飲んで支払う直前になって『金が無い』と言ってワシに奢らせた酒代。それとワシが仮契約で借りてたこの工場を壊した時の修理費用…まだまだお前さんに払ってもらってないツケがたくさん有るんだが…この実験を付き合ってくれるなら…半分はチャラにしてやるぞ?」
「銀さん……」
「銀ちゃん……」
「わふぅ………」
「…………………………」
源外の指摘で新八と神楽、定春から冷たい視線を受け、銀時の顔…いや、体中から凄まじいほどの汗が流れていた。そして……
「わぁぁったよ!やれば良いんだろ!?やれば!!その代り、ツケは……」
「そんな態度でいいと思っとるのか?銀の字?」
「すいませんでした。誠心誠意貴方様の実験にお付き合いしますのでどうかツケの方を宜しくお願いします」
「よしよしそれでいいんだよ銀の字。んじゃ、おめーらもそこに並んでろ」
「え?僕たちもですか!?」
「私まだ死にたくないネ!逝くなら銀ちゃん1人で逝って欲しいヨ!!」
「おいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!なに銀さんが死んじゃう前提で逃げようとしてんだコラ!」
逃げようとする新八と神楽を銀時は許さず、銀時は新八を、新八は神楽の腕を掴んで放さなかった
「ちょっと何やってるんですか銀さん!?早く放してください!!」
「ふざけんな!俺ら万事屋は三位一体!生きるも死ぬも一緒とあの桃園で誓ったはずだぞ!」
「アンタこそふざけんなっ!どこの桃園だよ!そんな誓いたてた覚えはねーよ!三国志のつもりかコノヤロー!!」
「私に構わず、あの世に逝くアル2人とも!!」
「「ふざけんなっ!お前も絶対道連れじゃっ!!」」
そんな3人の漫才のようなやり取りをよそに、源外が発明した『次元ドロボー』は動き出し、レンズが光り出した
「おい何だあの光?なんであのレンズ光ってんだ?」
銀時が冷や汗を流しながらそんな疑問を浮かべていると、源外が
「あ〜銀の字。そりゃさっきオメーが蹴っ飛ばした時にその衝撃でスイッチが入ったみてーだ」
「「「「…………」」」」
源外から教えられた事実に万事屋一行は1人を除いて怒りに震えていた。そして『次元ドロボー』のレンズが強く光った瞬間、凄まじい咆哮が轟いた
「「ふざけんな腐れ天パあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」
「わおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「ごめんなさぁ
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