最悪の入学式
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「一瞬でやったのか〜。強いね君は〜。けど、出来るのかな? 」
男は胸ポケットに手を伸ばすと、その手には拳銃が握られていた。
「なっ!? 」
「はい動かな〜い。動いたら即撃ち抜くからね〜。ただしこの女をだけど」
「ぐっ……! 」
男はレイナに拳銃を向けながら襟を掴んでレイナを持ち上げ、鉄パイプが届かないギリギリの所まで歩いてきた。
「はい、チェックメイト〜」
男は俺に向けて拳銃を向けてきた。
こんなところで……………。
「や、止めてください!お金は払いますから!どうか! 」
「と言ってもね〜。こちらは仲間が二人やられてるんだよね〜。ならせめて仇とかとりたい思わな〜い? 」
「…………レイ君!私の事はいいから、やっつけちゃってください! 」
「えっ? 」
「おっ?言うね〜。なら最初はあんたからでいっか〜」
男がレイナを床に叩きつけ、拳銃を向けて引き金に指をかけた。
「や、め、ろぉぉぉぉぉぉぉ!! 」
そこで俺の意識は遠くなり、視界が真っ暗になった。
ーーー−−
「…………ここは!? 」
目が覚めると、俺は病院のベッドの上にいた。
「なんで俺は病院にいるんだ?痛って! 」
身体中から痛みが走り、よく見るといろんな所に包帯が巻かれていた。
「なんで俺こんなケガしてんだ? 」
「レ、レイ君!目を覚ましたんですね! 」
病室の扉から声がし、入り口にはレイナと子供達がいた。
「レイお兄ちゃーん!! 」
子供達全員が泣きながら俺に飛び込んできた。ちょっ!?なんでか知らないが俺ケガ人なんだけど!?傷口が開いちゃうんだけど!
と言いたかったが、子供達はずっと泣いていたので止めた。
「ううぅ…死んじゃったかと思ったよ…」
「生きててよかったよ〜。わーーん!! 」
「ああ。生きてるぞ。だからもう泣き止め」
子供達の頭をポンポンと撫でて、レイナの方を見る。
「んで、俺は何で病院にいるんだ?てかどんくらい俺寝てたの? 」
「えっ?覚えてないんですか? 」
「全く持って覚えてない」
「そうですか……。とりあえず、レイ君は約十ヶ月寝ていました」
長ぇっ!!そこは二週間とかそういう定番な数字にしといて欲しいんだけど!
「ん?待てよ……となると、今って二月? 」
「はい」
「なんでこんな事になったんだよー!? 」
「え〜と。レイ君が私を助けに来てですね……」
あっ、そこは思い出した。確かそのあと二人やっつけたんだっけ?
「そこから先は私が話そう」
「タカナシ先生! 」
レイナの説明を遮るように、男の医師が現れた。なんかどっかで見たことあ
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