プロローグ
第一話:少年は次の世を見やる。
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メ展開の為よ。アタシ達が実演しないと!」
「いや……し、しかしだな」
「躊躇っては駄目なの。もうあの子しか望みが無いじゃない?」
此方からすればその幼馴染を、見限るか止めるかの瀬戸際で毎回せめぎ合っていると言うのに、よくも好き勝手言ってくれるものだ。
兄はもう既に飯を食べ終えこの場に居ない。……まあ、居たら居たで何か変わる訳でもない。
「あ、そうだ麟斗。もう三年生だけど、新しいクラスは楽しい?」
「……普通だよ、いつもと変わらない」
余談になるが、学校でクラスメイトと遊ぶ時間こそ、俺の唯一の癒しと言っても過言ではない。
幼馴染もその時は文句を言わず、サッカーだの野球だのを楽しむだけ。嬉しいことこの上ないとは、こう言った感情に付けるのだろう。
……このまま何事もなく、ただ社会人になって自立して彼等から離れるまで、別段特別な事などなければよいと、俺はただ願っていた。
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