88スリーピングドラゴン
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◇いのり
アザゼルが帰ってきた。私の使い魔のエンシェントフェアリードラゴンのフィアとヤマトと使い魔の太古の龍のイグニル、ヴァーリと匙、祭と使い魔のレイ本名レインボードラゴンに真名とティアマット、それにオーフィスは転移魔法陣で自宅から飛んだ。着いた場所は白い空間。レーティングゲームの会場。
一つを除いて目立ったところもない空間。その一つとは、巨大なドラゴン……タンニーン
「葬儀社の面々以外は久しぶりだな。オーフィスにティアマット、お前たちとも会うことになるとは思ってもいなかったが」
「それは私もだ」
「我も」
高名なドラゴンチームで何やら話をしているが、そんな光景を見てサジは顔を青くコソしてないものの、ビビって全身を震わせ、緊張と尊敬が混じった瞳でタンニーンを見ている。
「さ、最上級悪魔の……龍王!!」
「そんな緊張する?近くにでっかいドラゴンが一体増えた所で今更だけ?」
「 最上級悪魔ってのは冥界でも選ばれた者しかなれない名誉ある称号なんですよ!」
「でも、考えてみて?今話してるのは誰?一つの組織のリーダーで神なの?それにヤマトの近くにいるのは無限のオーフィスだよ?そんなものが周りにいたっていうのに、今更最上級悪魔が増えた所で何を驚くことがある?」
「……あ、アレ?そう言われてみると、今までも大概だったような……」
「つまりはそういうことだよ?。ただ、最上級悪魔が一体増えただけって思って?」
何時もそばに神のヤマトがいる……最上級悪魔がどうかしたの?
「アザゼル、最終調整頼むぞ」
「……ああ、任せておけ。すぐに終わらせるさ」
私達は同様に魔法陣の定位置に付き、それを確認したアザゼルは手元の小さな魔法陣を操作する。少し時間が経つと私の足元が赤く光り、真名の足元が白く光り、ヴァーリの足元が蒼く光りだす。周りを見てみればアザゼルの所が金色に、匙の所が黒く、タンニーンの所が紫色に、ティアの所が青色に、オーフィスの足元が匙の足元よりも黒い深淵の色に光る。
漸く魔法陣から何かが投影され始め、私達の頭上にそれは現れた。圧倒的なまでの巨体、それは前に見たことのある封印されし者は勿論、グレートレッドよりもはるかに大きいまさしく化け物とも言える存在だ。姿はドラゴンの頭を持つ、馬鹿でかい蛇?
「こいつがドラゴン最大の大きさを誇るドラゴン、『終末の大龍』ミドガルズオルム……」
「これが本物のミドガルズオルム……初めて見るけど、本当に大きいね」
「まあ、それは当然だな。こいつはグレートレッドの五、六倍はあるだろう大きさだ」
あまりの大きさ、それに流石に私達が驚いていると聞こえてくるのは奇怪な大音量の音声だ。それは誰しもが聞き覚えのある者だろ
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