マブラヴ
1086話
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いんだから、出来ればもう少し大東亜連合には頑張って欲しい。
そして……
「フランス、か。こっちは完全に予想外だった」
『そうね。私も最初報告を受けた時は驚いたわ』
フランス。以前はEUのリーダー的存在の1国ではあったのだが、第3世代機の開発計画でもあるECTSF計画から離脱。
色々とゴタゴタとした問題はあったようだが、その時点では良かったのだろう。……そう。その時点では。
結局は自国開発という形に持って行った訳だが、その間にイギリスとシャドウミラーは急接近。フランスを除くEUにもその恩恵は少なからず渡っている。
更には、イギリスがガン・ルゥに使う為のバッテリーを開発してガン・ルゥのライセンス生産を開始したり、MSが譲渡されたり、それらの技術から第3世代戦術機の開発が一気に進んだりと、色々な意味でブーストが掛かった。
ECTSF計画に参加していた国々はその恩恵を受けているが、当然途中で計画から抜けたフランスには利益がないだろう。
ここに来て、一気にイギリスとフランスの差が付いたと言ってもいい。
そして、フランスとしては当然現状に我慢出来る筈もなく、何とかして国力の差を縮めようとしている訳だ。
その一つとして当然シャドウミラーに対して接近してくるというのもあるが、シャドウミラーとしてはイギリスとの関係がいい現状を考えれば、向こうの思い通りになる訳にもいかない。
だからといってフランスを冷遇している訳ではない。普通の国と同じように接しているだけだ。
だが……恐らくフランスにはそれが我慢出来なかったのだろう。その我慢出来ない状況を何とかしようとして、今回のように衛星を動かしたと思われる。
まぁ、ここで衛星を動かして何かを得られるかと言えば疑問だが。
恐らく……本当に恐らくだが、シャドウミラーの戦闘記録を撮って分析し、自分達の技術に結びつけたかったとか、そういう事……か?
せめてもの救いは、フランスがG弾を使うというのは全く考えていない事か。
そもそもG弾を作ったアメリカと違い、フランスは国土を取り戻す必要がある。
リヨンハイヴは取り戻したとしても、まだ完全にフランスからBETAを払拭出来た訳ではないし、ヨーロッパがBETAとの戦いの場となっている以上、再びハイヴを作られる可能性が皆無とは言い切れない。
それを考えれば、使用後に重力異常が起きるようなG弾は絶対に使いたくないだろう。
「フランスの衛星に不審な動きは?」
『爆弾投下とか、そういう動きはなかったわ』
やっぱりな。となると、フランスの狙いは予想通りに情報収集か。
「とにかく、押さえてくれて助かった。宇宙の方は安全、と。そうなると残りはそっちだけなんだが……」
視線をコーネリアの映し出されている映像モニ
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