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serial experiments S. A. C
イドの昇華 -Sablimatin of Id- Collective unconscious
プロローグ
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『フェンネル:というか原因なんて判りきってるじゃん』
『よっぴー:まあね〜☆』
『パンダ:デスゲーム内のデスゲーム!』
『パンダ:駄洒落かよWWW』
『パンダ:まあこんなことになっちゃったし、lainが黙っちゃいないだろうな』
『エア:lainって?』
『よっぴー☆:エアさん、最近ワイヤード始めたの?ならしょうがないよね。説明しようか☆』
『フェンネル:lainっていうのはワイヤードの管理人。普通だとこれだけコンテンツあると複数で管理するんだけど、ここの管理人アカウントはlainしかない。一人万能説と複数人単アカウント説がある。ちなみに俺は複数人単アカウント説を支持してる』
『よっぴー☆:ロマンを追い求めるのも大事だよ!一人万能説を支持☆』
『パンダ:まあ実際はどちらなのか明らかではあるんだけど、ロマン重視だからWWW』
『エア:どちらにせよlainはプログラミングが上手いってことか』
『フェンネル:そうだね。ワイヤードのプログラム見てみたか?あんなの俺には不可能だね。次元が違うよ』





「デスゲームってのは、いわゆるサバイバルゲームの一つだ。ワイヤード内ではマイナーながらも好事家が集まりやすいみたいだな」
「少佐はサバイバルゲーム得意そうだな?」
「あら。電脳空間でのサバイバルゲームなんて、ただの電脳戦にすぎないわ。」
「おっ、えらく殊勝なこと言うじゃねえか少佐」
「現実を話したまでよ。デスゲームをプレイしたらバトー、貴方、イシカワとボーマに負けるんじゃない?」

うっ、と言葉に詰まるバトー。
バトーの特技は肉弾戦であり、電脳戦ではない。
得手不得手は通常の組織よりもずっと極端なのが公安9課の面々なのである。
勿論、他の組織より明らかにハイエンドのレベルではあるのだが。

「それはともかくとして、俺はレインというのが気になるな」
「それは何故?」
「レインという人物。一時期は表に出ていなかったようだが、最近また出てきているんだ」
「それがこの連続事故死に関係あると?」
「ああ」
「そうね……。まだ証拠には至らないけれど、そのレインという人物が事件を調べている、ということは事実のようだし。わかったわ。トグサ、貴方はレインについて調べなさい」
「了解」

トグサはレインについての調査を行うことにした。
イシカワ、ボーマ、パズは引き続いてネットでの調査を行う。
そして、

「少佐ー、9課らしくドンパチする事件にならねえか?」

一方で暇なのが荒事専門のバトーとサイトーである。

「そうね。武力制圧のときは呼ぶわよ?今回は無さそうだけれど」
「なんでだよ」

「私のゴーストがそう、囁くのよ」

草薙はにこりと笑った。

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