第3章 リーザス陥落
第42話 利用する者とされる者
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な面倒くさい事は、しないと思うけど」
ユーリが浮かんだのま勿論ロゼだ。
AL 教きっての不良であり、淫乱であり、信仰心とはかけ離れたある意味規格外シスターだ。……大体破門にならないのが 不思議。周りからは、破戒僧とも呼ばれる事もあった様な無かった様な。……もう、大体の人達が、ロゼと言う人物を認識をしているから、もうそれが当たり前になってしまったのかもしれない。……迷惑な気がするが。
「……まぁ、ロゼも頼りになる所はなるし……、色んな意味で複雑だとも言えるけど」
以前のラギシス戦。
この世界でも、希少価値のあるアイテムを持っていた事もそうだ。使いこなす事も凄いが、持っていたことはその数倍は凄い。……貰ってきたと言っていたが疑わしいものだけど。
「がははは、モンスターの分際で人間様に恋をするなどバカモノだ。渡さんというのなら、もう経験値だ! リス、ウーを退治してやろう!」
「……ローラは、渡さない。僕には神官様がついてくれているんだ。彼女は、僕たちの護衛もしてくれて、凄く強い上に、神魔法のエキスパート。僕たちには勝てないぞ! たとえ僕が死んだって治してくれるんだ!」
「がはは、ゾンビにでもなると言うのか? なら 望み通りにしてやろう!」
ユーリが色々と考えていたときに、さっさと戦闘体勢に入ってしまったようだ。
「……はぁ、また勝手に先に進めて。……だが、あの口ぶりだと信頼できる自身で戦う事も出来る治癒術士がいるようだな」
ユーリはそう言うと警戒を強めた。
戦いも出来て回復役にも回れる戦闘員は厄介だということをよく分かっているからだ。それは、シィルを見ても判るというものだ。モンスターの護衛をもする以上は相応の腕の持ち主だと言う事だろう。
「かなみ。油断をするな……? 奥から誰かが来るぞ」
「……はい」
かなみもくないを構えて姿勢を低くした。その気配はかなみも感じていたからだ。おそらくは、ローラが呼んだのだろうと思える。
そして、奥から人影が出てきた。数は1つ。だが ユーリは 気配は2つ感じる。
「なんでこんな事になったんだ? クルックー!」
「はい。迷える人々を救う為にですね」
「人って、片方はモンスターだぞ!?」
「ですが、信じ合っていると思えました。同意もありますし。婚儀となれば、見習いとは言え司教ですので、私にも出来ますから。もう 婚姻の儀も簡易的ではありますが 済ませましたし」
……どこかで聞いたことのある声が奥から聞こえてきた。
その影の1つが、奥から完全に現れた。 帽子をかぶっており、顔の半分は前髪で隠している小柄な少女だった。そして、その傍らにはあの白い何かがいる。
「おや?」
「んん……? クルックー、か?
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