第3章 リーザス陥落
第42話 利用する者とされる者
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〜どこかの街〜
そこはヘルマンの兵に占拠されたリーザス領土の街。
その進撃はリーザスに留まらず周辺の街にも及んでいた。嘗ては平和で賑わっていたその街も今は見る影もなく、男は労働力として、女は慰安婦として扱われてしまっていた。
その中には若い娘も多く、皆が絶望している。
そんな中で現れたのは、ひとりの男。
瞬く間にリーザス城下町を占領しているヘルマンの兵士をなぎ倒し、切り捨て、街の皆を救ったのだ。
そして、当然ながら 救ってくれた英雄を囲って 盛大に祝勝パーティが開かれる。その宴の中心人物は、皆を救ってくれた英雄。……即ちユーリだ。 ランスもいるのだが……、何かいつもと違う。2人の様子が。
『ぐぞぉ……オレ様より早いだとぉぉ!?』
『ふふふ、これがレベルの差だよ。ランス君。悔しかったら いつもいつもレベルを下げてないで向上させたまえ、いや、せめてキープくらいはした方が良いな、HAHAHAHA!』
実に対照的な2人がそこにはいた。
片方は、大きな口を開けながら吠えている男、まさに 負けわんわんだと言えるだろう。そして、片方は、勝利のビクトリーサインを高々と掲げていた。
その容姿は確かに幼さが残る青年だけれど、その戦っている姿は凄く格好よく、颯爽と敵を倒していく姿はまるで白馬の王子様っ!
『さて……、もう、傷は大丈夫かな? お嬢さん』
『あっ……ありがとうございますっ! こ、怖かったですぅぅ……』
『ふふ、もう安心してくれて構わないさ。君のその苦しみや恐怖ごと、やさしく抱きしめてあげるよ。安心できるようにね……』
『あっ……』
どこか、かなみ似?の女性は赤らめるとその男に身体を預けた。
暖かい鼓動が触覚を通して伝わってくる。温もりが伝わってくる。ヘルマンの連中に何度も何度も抱かれた。確かに《熱》という意味では初めてではないのだけど、それとは質が何段階も違っていた。
祝いの席だと言うのに、周囲の目も気にせず、抱きしめられ……そして、その唇を……
『ふっ……これで、ランスも もっともっとやる気が出るだろう。オレに取られまいと』
『も、もっとぉ……///』
『ああ、すまなかったな。さぁ 続きだ。乙女の柔肌だ。丁重に扱おう』
そのまま 続けあっという間に絶頂を迎える少女。シィルも目を丸くさせていた。その絶倫さに……。
『オレ様のハイパー兵器に比べたらまだまだぬるいわ!』
『ひんひん……ランス様、痛いです……』
『激しく動き、相手を痛くするだけなら、まだまだ二流も良い所だな? ランス君?』
『むかぁぁ!! 次こそは絶対に貴様にはやらん!!』
『HAHAHA! 精々頑張りたまえ、ランス君! ……おっと、手をお留守にしてい
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