第3章 リーザス陥落
第42話 利用する者とされる者
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アイゼルは、身体に無数の傷を付け、苦痛も何度も味わっているハズなのに、心を折ることが叶わぬと見て、認識を改めていたのだ。この2人の女の覚悟の強さに尊敬の念すら覚える。遥かに自分たちよりも脆弱な生き物のハズなのだが。
「ですが、どこまで持つのか……。私も少し気になりましたよ……サヤ」
「はっ!」
サヤは言われるまでもなく、鞭の両端をピンと張りながら答える。
「殺さぬ程度に。人間の尊厳を全て奪っても、それだけはダメですよ?」
「お任せ下さい、アイゼル様。……ふふふ、ここからが本番よ? 女王様、それに貴女も」
リアよりも先に鞭打ちの責めを受けていたマリスは痛みのあまり気を失っていたのだが、サヤは無理やりに意識を覚醒させる。まだまだ、序の口と言わんばかりに。
……が、これが不可侵を貫いているホーネット派の魔人とは思えない。
主君の意志を違えてでも、アイゼルが、そして ノスも 見据えるのはただ一点。
ケイブリス派の打倒。そして……魔人界の統一の為に。
〜人物紹介〜
□ クルックー・モフス(3)
Lv21/50
技能 神魔法Lv2
世界各地で悪霊退治やバランスブレイカーの収集をしているAL教徒の1人。
今回もバランスブレイカーを探して、リス達と出会い 挙式を挙げて欲しいと言われて実行した。
常に直ぐに答えを出す彼女だが、ユーリにリスの件を頼まれた時、普段の数倍も考え、答えを出した為 自分でも戸惑ったりもしている。
□ トローチ先生(3)
クルックーの世話役であり、古い付き合いであり、今回もちゃっかりと付いてきている。
2人の時は饒舌だが、やはり 第三者がいればあっという間に、ただの白いヤツ?から、白い動物??となってしまった。
ちなみに、ユーリの頼みに悩んだクルックーを見て驚いた1人でもある。
□ ローラ・インダス
モンスターであるリスと恋に落ちた少女。最愛の彼が殺されたと勘違いした上、犯されてしまった為(描写はないけどw)ランスに復讐を誓うのだが、掴まれて袋積めにされてしまう。丁度運悪く、ユーリとかなみにもいた為、半ば腹いせに、2人の事も恨みを持った。
後はキースギルドに届けるだけなのだが、前途多難である。
〜モンスター紹介〜
□ リス
ウーと言う名を持つ男の子モンスター。
それは、丸い者の最終進化形態の一つ。白い毛に青い瞳が特徴であり、明らかにイエ○ィがモデルになってるような姿。人間同様に知性も持っており、基本的には力は弱いのだが、リスの洞窟にいた個体は種族の中でも遥かに強い。
……愛の力だろうか…
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