第3章 リーザス陥落
第42話 利用する者とされる者
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々上手いではないか、赤毛の女」
そのパットンの眼下には、パットンに跪き、奉仕をさせられているリーザスの侍女達が3名いた。ノスと話をしている最中にも、口で、手で、あるいは乳房で奉仕をさせており、上機嫌に笑っていた。それは、敗者を労わる心など微塵もない。
リーザスに忠を尽くしてきた彼女達にとって、これ以上ない屈辱的な扱いだった。
だが、それでもどうする事もできない。ここ、リーザスは陥落したのだから……。
「魅力的な申し出ですが、所用がございますので、これにて」
ノスは、一方的にそう言うと、音もなくこの謁見の間を辞した。
「……ふ、愛想のない奴だ。まぁ、いい。……む?」
パットンの目に止まるのは、まだまだ幼さが残る少女。歳は……10代の後半だろうか。
「ふふふ、まだ男を知らぬ身体と見えるな? よし、お前来るんだ」
「パットン様……、まだまだ私がここにいるのにあんまりではありませんか……? 私はこんなに貴方のを欲しているというのに……」
呼ぼうとしたその時だった。
金髪の侍女が、緩急を付け、パットンの一物をしごいた。唾液を滴らせ、滑りを良くし、更に強弱をつけていく。
「うっ……、なかなかに上手いな。今日1番ではないか」
「うふ……恐れ入ります」
「わははは、褒美に1000GOLDつかわそう」
「有難うございます。……処女など相手にするのは面白みに欠けるでしょう? 皇帝になられる御方にとっては」
色っぽく笑みを浮かべながらそういう。
これは、あの少女を守るための所作である。
彼女は、まだこのリーザス城に勤めだしてまだ日も浅く……自身を目標だと慕ってくれていた。だから、守りたかったと言う想いが強いのだ。
「ふふふ、今日は気分が良い。献身的なお前に免じてやろう」
「……有難うございます」
だが、それは所詮一時的な回避に過ぎない。どの道、リーザスが落とされた以上は 同じ運命なのだ。
この地獄から解放されない限り……。
「(ふふ、もう直ぐだ。もう直ぐリーザスだけでなく、全てがオレのモノになる。これで次の皇帝はこのオレだ)」
パットンは強く手を握り締めた。
「私に誰も逆らえなくなるのだ! パメラの奴やステッセルの青二才にもな!!」
「っ……い、痛っ……」
パットンが強く握り締めているのは、女の乳房。
その強い握力で握りつぶさんが如き力で揉んでいたのだ。
「ふん。おい、貴様、手が止まっているぞ?」
「は、はい……」
狂乱の宴はまだ続くのだった。
〜リーザス城・地下への通路〜
「ふん……、俗物が」
重量感のあるあゆみが、最上質のカーペットを踏みしめる。王の間を辞し、地
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