第3章 リーザス陥落
第42話 利用する者とされる者
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思いまして」
「ああ……ん?? そう言えばそうだな。アイツにしては珍しいことも……「ばかぁぁぁ!!! こ、こぉぉぉ!! 出しなさいよぉぉぉ!! この馬鹿! へんたい! スケベ!! グリーンゴブリン!! 口でかミドリムシーーーーっっっ!!」うおっ!??」
突然だ。
ランスがクルックーに興味を示さなかった事に疑問を感じた2人だったが、考察し合う間もなく、疾風の如き速度で涙を流しながら走ってきた女の子がいた。……先ほど、リスが奥へ行くように指示したローラの声だった。が、彼女の姿は見えない
「……あの馬鹿」
「むぐーーーっ!! だせーーーっ!! よ、よくもウー君を!!! リス殺しーーーっっ!!」「え?」
かなみは、ローラのその言葉を聞いて疑問をあげる。彼は、今し方人間になる為に 外へと走っていったばかりなのだ。死んでいる筈がないが。
「おいおい。誤解するなアイツは生きt「うわぁぁぁん! 出せーー!!! ス殺しぃぃぃ!!! アンタ達もぜったい許さないんだからぁぁぁ!!」ぐっ……!」
強烈な絶叫は、ユーリの耳にも かなみの耳にもシィルの耳にも多大なるダメージを与えた。ローラは、大きな袋の中に詰め込まれている。その中にいるであろうローラに何度、弁解をしてもまるで訊かない。何もしてないのに、恨まれるこのパターンは、ランスといれば続くのだろうか、とため息を吐いてしまっていた。
「前にもこんなんあったな……。」
「うぅぅ……、私たち、何もして無いのに……」
「ご、ごめんなさい、お二人共……」
出てきたシィルがランスの代わりに頭を下げていた。彼女は一切何もしてないのだが、これも恒例になりつつあるのであった。
そんな時、ランスはというと……。
「がははは、良い事した後は気持ちがいいぜ! すっきりした気分だ。が、コイツの口の悪さだけは治らんな。せっかく助け出してやったと言うのに」
そう言いながら、乱暴に袋を担ぐ。その中では、まだまだローラは暴れているらしく、暴言も飛んでいる。口の悪さでは ランスを御するかもしれない。
「……確かにすっきりするだろうよ! 出すもんだしたんだからな! もうちょっと考えて行動しろ馬鹿」
「がはは、考えたさ、人間の愛をしっかりと教えてやったのだ! 怪物を愛するより、超格好いいオレ様とメイクラブをした方が何億倍も良いとな、がはは!」
「誰がよ!! このロリコン!! 誘拐犯!! 変態魔ーーーっっ!!」
ローラが殆ど反論をしてくれているが、ユーリもため息をつかずにはいられない。
「それを何も考えてないって言うんだよ……、なんか懐かしく感じたわ! この流れっ!」
「はぁ……、このばか……」
大声で笑うランスと呆れるかなみとユーリだった。
シィルは、ただ
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