第3章 リーザス陥落
第42話 利用する者とされる者
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「ランス様、無いようですよ」
「ち、くだらん部屋だ。エロ本の1つもないなど、本棚の意味が無いではないか」
「んな、無茶な理屈言ってないでさっさと行くぞ」
「ほほぅ、やはりユーリの奴はホモなのだな。エロ本にも反応しないとはな。確定だ! がはは!」
「……だから、なんでそうなるんだよ。……お?」
ユーリは、ムカっと来たようで、四っ角を頭に出していたが……、そのすぐ後、何やら思いついたようで、ニヤリと笑っていた。
「ふーん、ま、別にホモって思ってれば良いさ。オレは、さっさとリーザスの問題を片付けるから。ランスは 物色を続けてろ。後はヤっとくから」
「むかぁっ!!」
ランスは簡単な挑発も乗るという事は確認済みだ。だからこそ、ユーリは ヤの部分を強調気味に言っていたのだから。
「そーだな、リーザス大国だ。沢山の娘達はいるだろう。……そんでもって、あーんな事やこーんな事を……」
「誰が貴様なんかにやるか!!」
「ん? オレの事ホモって思ってるんだろう? なら 安心じゃないか? ほら、お前の言う、男の事かもしれないぞ?」
「1%でも可能性があるのなら、0%になるまで叩き潰すのが、一流なのだ!」
「ま、どうでも良いか、……先に行っていいか?」
「だぁぁ! 貴様はオレ様の後ろについてくればいいのだ!」
「なら、早く行ってくれ。ここにはもう何も無いだろう?」
言葉巧みにランスを誘導するユーリ……と言うかもうワンパターンだろう。
そのパターンに延々とはまってしまうのがランスと言う男なのだ。ランスは大股で、どんどんと奥へと進んでいった。
まさに 計画通り。である。
策士とも取れるそのユーリの表情 だけどやっぱり お顔がアレだから、様になってない様な気がするが、それは御愛嬌だ。あまり 書きすぎると ユーリが不機嫌になるので、ここで割愛する。
そして、話は変わるがユーリには、懸念があった。
それは、前に言ったときよりも今回は狭まっている事だ。
「やれやれ……、やる気を直ぐに出すのは良いんだが、直ぐに忘れる。間隔が狭まってきてないか? このパターン。……そろそろ、学習されそうだな。うーむ、だとしたら次は……」
「っっ!?」
かなみは、ユーリのその言葉に反応をしてしまった。
これまでのやり取りは何度か聞いているし、ユーリがランスを上手く乗せるためにと流石のかなみも判っていた。だけど……、ユーリの今の発言だけは、聞き流すことができなかったのだった。
「(だとしたら?? 次?? だとしたら、次って何?? ひょ、ひょっとして……ランスを焚きつける為に、ユーリさん……本当に……???)」
かなみの頭の中で妄想がどんどん湯水の如く湧いて出てきていた。
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