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Fate/Monster
バーサーカー差し替え編
フランドール・D・A・B・H・ヴィクトリアの場合
#02
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圧倒的存在感を撒き散らす人類最古の暴君である。


 ソレを聞き、アーチャーの姿を視界に収めたライダーは、困った様な顔をしながら頭を?いた。そしてライダーのマスターは、恨み増し増しな視線をライダーにブツけた。
 だが当然と言うべきか、ライダーはマスターの視線を気にする事無く、アーチャーの言に対して、独り言の様に言い返した。

「難癖を付けられた所でなぁ。……イスカンダルたる余は、世に知れ渡る征服王に他ならぬのだが……」
「たわけ。真の王たる存在は、天上天下に我と我が朋友のただ二人。あとは有象無象の雑種にすぎん」

 ライダーのマスターは内心で『ライダー以上に傲慢な物言いだな』と思いつつ、アーチャーのステータスを見る為に視線を向けた。

 そして、直ぐにステータス確認なんて馬鹿な真似をしたと、全力で後悔した。


「ライダー! 全力でここから逃げるぞ!!」
「こらこら、どうしたと言うのだ?」


 『何で平然としてられるんだよ!?』と、ライダーのマスター――ウェイバー・ベルベットは内心でライダーに毒づく。まあ、サーヴァントはクラスがルーラーでも無い限り、相手のパラメーターどころか真名すら看破出来ない故に仕方ないのだか。

 胸に涌き上がる疑問を問い質したかったウェイバーだが、それよりも一刻も早くライダーを納得させてこの場から離れるためにパッと読み取れた内容を口にした。


「あのサーヴァント! パラメーターにAより下のランクがない!」
「ほう!?」「「「なっ!?」」」


 ほぼ同時に四人全員驚いた。

 ―――何でセイバーのマスターまで驚いてんだ?
 ―――あいつを見てたならパラメーターなんて解ってただろうに。

 等の疑問が浮かんだウェイバーだが、そんな疑問より今はこの場から逃げる事を最優先とした。


「驚いてる暇があったらさっさと逃げるぞ! このままじゃ的にされちまうぞ!?」
「まあ落ち着け。いくらあいつが偉そうだからとて、王を名乗るならば不意打ちなどせん。しかしまぁ、そこまで余達を下に見るならまずは名乗りを上げたらどうだ? 貴様も王たる者ならば、まさか己の異名を憚りはすまい?」


 刹那。ライダーがその問をアーチャーに投げた瞬間。倉庫街を怒気が支配した。


「問いを投げるか。雑種風情が。王たるこの我に向けて!!」


 そう言って、アーチャーは自身が立っている街灯を軽く踵を上下させるだけで踏み壊した。

 ――その問は、アーチャー――英雄王(ロード・オブ・ヒーロー)『ギルガメッシュ』、彼女(・・)にとって違わず逆鱗であった。


「我が拝謁の栄に浴してなお、この面貌を見知らぬと申すなら、そんな蒙昧は生かしておく価値すらない!」


 ギル
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