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Fate/Monster
バーサーカー差し替え編
フランドール・D・A・B・H・ヴィクトリアの場合
#02
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密度を高めただけだ」


 フランはそう言うと、徐に踵を返し、教会の正面出入口に向かった。


「ククク。心配せずとも、貴様らの事は私のマスター以外には黙っておいてやるよ。召喚された時点で願いが叶っている英霊(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)と、矛盾しながらも簡単な事で悩んでいる神父(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)。歪ながらも面白い組み合わせだ。コレよりの局面に於いてどの様に立ち回るのか、酒の肴程度には見栄えあるものになるだろう」


 そう言い残すと、フランは教会から立ち去った。後に残されたのは、困惑の表情のアサシン陣営(+マスターの父)と、奇妙な沈黙の領域だった。

 しかして、幾人かのアサシンと言峰綺礼は、フランに言われた言葉の意味を考える。自身の望みの何が叶っているのか。自身の悩みはそんなに簡単なことなのだろうか。と。










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 深夜。
 日本の地方都市、冬木市の港湾区の一角を占める広大なコンテナターミナル。

 魔術によって人払いがされたその地で、四体のサーヴァントが睨み合いの体制に入っていた。四体全てが世界に名の知れた遙か昔の英傑豪傑。一般人なら総身が震え上がるを通り越して気絶するか、下手すると死んでしまうのではないかと思えるほど殺気と緊張に支配された空間。


 最初はセイバーとランサーの二騎が戦っていた。そしてその戦闘の勝敗が喫するか否かのタイミングで、戦闘をぶった斬り、雷鳴と共にALaLaLaLaiとライダーが乱入した。

 そしてライダーは乱入するや否や、自身の真名をバラした上でセイバーとランサーを旗下に勧誘。当然と言うべきか、拒否されてライダーは敵意をぶつけられた。その上で実に残念そうにし、マスターらしきおかっぱ頭の少年はライダーに当たり散らした。
 その後、ライダーはランサーのマスターに揖斐られる自身のマスターを擁護し、自身のマスター足る条件を述べた上でランサーのマスターを腰抜けと断じて大笑いをした。

 一通り笑った後で、ライダーは虚空に向けて覗き見してないで出てこい。と、叫んだ。そしてセイバーと一言二言会話した後、両手を広げ、声を大にして叫んだ。


「聖杯に招かれし英霊は、今ここに集うがいい。尚も顔見せを怖じるような臆病者は、征服王イスカンダルの侮蔑を免れぬものと知れぃ!!」


 その雄叫びより十秒もしない内に―――

「我と我が朋友を差し置いて王を称する不埒者が、一夜に二匹も沸くとはな」

 ―――近くの電光ポールの上にアーチャーが現れた。此度の戦争の開幕戦闘を一瞬で勝利し、遠坂の当主が召喚した
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