1部分:第一章
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はですね」
「うん、次は?」
「学校の真北先生に車を御願いします」
「その先生に車を?」
「車が欲しいのに中々買えないんです」
おじさんにその事情を話すのでした。
「それで雨の日も風の日も自転車で。可哀想ですから」
「それで車をなんだね」
「御願いします」
美代子はおじさんの顔をじっと見たまま御願いします。
「先生に車を」
「わかったよ。それじゃあね」
おじさんはまた笑顔で頷きました。そうしてです。
またステッキを一閃させました。これで二度目でした。
それが終わってからです。おじさんは三度美代子に尋ねました。
「最後の御願いだよ」
「最後ですか」
「そう、三度目の御願いだよ」
まさにそれだというのです。
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