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ドリトル先生と森の狼達
第十二幕その三
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「リスト、それぞれの人の経歴や関係そして過去の行動もです」
「その悪事も」
「全てわかっています」
「ではそのことをネットで噂として流しては」
「ネットを使いますか」
「あまり奇麗なやり方ではないですが」
 このことは認識しています、日笠さんも。
 ですがそれでもです、ここはというのです。
「そうした悪質な人達にはです」
「そうしたやり方を使うしかありませんか」
「そう思いますがどうでしょうか」
「そうですね」
 ここでまた言った学園長さんでした。
「ここは」
「それでは」
「はい、手を打ちましょう」
 そうした悪質極まる人達に対してです。
「是非」
「その様に」
「このことは私からも人にお願いします」
「出来るだけ大人数で、ですね」
「ネットで拡散しましょう」
 そうした人達の素顔、それをというのです。
「是非」
「ネットはマスコミや知識人に強いですね」
 先生は日笠さんと学園長さんのお話を聞いてしみじみとして言いました。
「本当に」
「はい、ただ逆を言えば」
「ネットが出来るまではですね」
「彼等の素顔は中々暴かれず」
「そしてですね」
「その無法は野放しの状態でした」 
 学園長さんは先生に深刻なお顔でお話するのでした。
「彼等が何をしようと、どんな嘘を吐こうと」
「イギリスでもパパラッチが問題になっていましたが」
「日本はそれ以上でした」
「あのパパラッチ以上に悪質だったのですね」
「それもマスコミのかなりの数の人達が、特にテレビが酷かったです」
「新聞だけでなく」
「新聞も酷かったですが」
 その新聞以上にというのです。
「テレビが酷かったです」
「誰も何も止められない」
「本当にやりたい放題でした」
「ネットが登場するまでは」
「そうした状況でした、しかしネットがあるので」
 だからとです、また言う学園長さんでした。
「今回もそれを使うべきですね」
「そうなのですか」
「最悪彼等があの場所を荒らしても」
「その無法をネットで訴えることが出来ますね」
「その時にネットで拡散させますので」
「八条グループの力も使って」
「はい、その時は容赦しないでしょう」
 学園長さんの言葉は穏やかですがかなり確かなものでした。
「一切」
「ネットで拡散していきますか」
「世界規模で、例え彼等が報道しなくとも」
 日本のマスコミはこうしたこともするというのです、報道の自由を言いながら自分達にとって都合の悪いことは報道しないというのです。
「ネットで拡散すれば」
「彼等を糾弾出来るのですね」
「ですから事前に彼等の素性をネットで公表し」
「そしてですね」
「若し荒らしても」
「ネットで悪事を拡散しますか」
「そうしていきましょう」
 マス
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