第十二幕その一
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第十二幕 聖なる獣達と一緒に
一行はすぐにエメラルドの都に戻りました、帰り道は何もトラブルはなくすぐに戻ることが出来ました。そしてです。
皆でオズマ達に冒険のことを全てお話しました、そのお話を聞いてです。
ムシノスケ教授はとても興味深そうに目を瞬かせてこう言いました。
「いや、カエルマン君達の今回の冒険のことは」
「君にしてもだね」
「とても興味深いね」
そうしたお話だというのです。
「聞いていてとても楽しかったしね」
「楽しくしかもだね」
「尚且つね」
それにというのです。
「オズの国のあらたなこともわかったよ」
「オズの国にも五行があるんですね」
「うん、陰陽とね」
教授は神宝にも応えました。
「あるんだね」
「そうですよね」
「そのこともわかったよ、そしてね」
「そして?」
「中国の五行によると四霊獣がそれぞれの方角にいて」
そしてというのです。
「中央にはね」
「麒麟や中蛇、黄龍がいますけれど」
「しかしオズの国ではね」
「そうじゃないんですね」
「そう、姫がいるんだよ」
教授はここでオズマを見ました。
「オズマ姫がね」
「私がなのね」
「中国では中央、そこには確かに黄龍なり麒麟なり中蛇がいるけれど」
「それと共に皇帝がいるのね」
「その皇帝にあたるのがね」
「私なのね」
「オズの国ではね」
そうなるというのです。
「オズマ姫がオズの国の中心なのだからね」
「じゃあ四霊獣はオズの国を守っていて」
ドロシーは首を少し右に傾げさせつつ言いました。
「オズマも守っているのね」
「そうなるよ」
「そうなのね、そう思うととても有り難い神様達ね」
「本当にね」
「まあ色は違うけれどね」
木樵が陽気に言いました。
「五行の色とオズの国の色は」
「それはだね」
かかしがその木樵に応えます。
「確かに違うけれど」
「それはそれでね」
「オズの国にも五行思想があるということで」
「わかっていればいいね」
「そうだね」
そうしたことをお話するのでした、そして。
その中で、でした。ジョージが皆にこのことをお話しました。
「あとその四霊獣さん達が皆さんで都に来られます」
「そうだったわね」
オズマはジョージにも応えました。
「皆で」
「そうなんですけれど」
「それじゃあ今から皆を迎える準備をしましょう」
四霊獣の皆をというのです。
「そしてパーティーをしましょう」
「ただ、あの人達はね」
ここで言ったのはカエルマンでした。
「物凄く大きいから」
「百メートル以上あるのよね」
「そうなんだ、だからその大きさはね」
「頭の中に入れておいて」
「パーティーの用意を
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ