二十五章
最後の大戦(5)
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「ごきげんよう、織斑に連なる者・・・・」
「ようエーリカ。来てやったぜ、俺と前回のエーリカとの決着の地にな」
北郷に連なる者と言い、本来の主人公以上に良く知っているとされている。
「本来であればあなたの事を知っていると言いますが、私が知っているのはこの外史でのあなたの役割と前回破壊された者への恨みの地でもあります。そして私と貴方は、この物語では対となる存在だと言う事だけを私は知っています。同じ舞台を演じる役者同士が、互いの役どころを知らなければ、良い芝居など演じる事は不可能でありそれが本来の当然でもあります」
「俺もエーリカも舞台での役者であり、この物語の結末がどうなるかなど俺達は知っている。何しろ前回もこの地を訪れていては、明智光秀という外史で邪な魂と鎖によって変化した。ゼットン化となったのであれば、ここにいる鬼共は前外史で散ったはずのドウターと化していると言える」
「私は明智光秀でもありながら、ドウターの親玉であるゼットンと化しました。貴方の死という事で、この物語は完結となりますがどうやら貴方が神であるなら私は悪魔にでもなったと言うべきでしょうか?」
「俺達は決して悪に染まらなぬ者らだ、聖なる光によってはお前の死かもしれないがお前の中にいる素のエーリカは助けてと言っているが?」
「未だに私の素を鎖で幽閉させているのですが、それでも聞こえるとすればどうなるかお分かりでしょう」
「お前という邪悪な者を倒せば、エーリカは解放される。ま、存在しないはずのザビエルに色々と振り回されたから、なかなか楽しかったよ鬼との戦はな。だが俺達は前回もここにいて、本来の主人公である新田剣丞がいない外史とされている。そしてイレギュラーな外史となって俺が入った事により、前回倒した明智光秀の魂がどこで合流したかは知らんが、ブラックホール内でドウターとゼットンを知り同化したのだろう。ホワイトホールで出てくるとそこはイレギュラーな外史であり、魂のみとなったお前は偶然にも本来のエーリカと合流した事でラッキーだと思ったはずだ」
「まあ確かにそうですが、そろそろ私と貴方による決着を始めましょうか。命を賭けた戦いではありますが、貴方の場合は神格ごと滅ぼす方がいいでしょう」
確かにそうだが、俺が滅びる?冗談じゃないぜ、それだと創造主である我を滅ぼすと言ったようなもの。
「もう話す道理はねえ、始めようか?命と命のぶつかりを!ヴァーリ、曹操に華琳と愛紗に吉音!」
「行くぞ、俺達の最後の大戦をだ!」
「一葉!後ろは任したわよ?」
「任せろ!一真隊、主様が言った陣形を組め!」
『おおーーーーっ!』
一真隊の戦いもいいが、まずは俺達の戦いから始めるとしようか。俺の前方に鬼がやってくるが、剣で撫で殺しのようにして十
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